2012年3月6日火曜日

本場の味の話



英国ツアーのお誘いシリーズを書いていたときに、いつもお世話になっている自転車屋さんの あしびなさん からメールを頂戴した。

僕のブログを読んでいて、ムショーにフィッシュアンドチップス(F+C)を食べたくなって調べたらいわゆるアイリッシュパブがあって、そこでF+Cが食べられるらしいので一緒に行きませんか?というお誘いだった。

もちろんこの手のお誘いを僕が断るはずがない。

というわけで、昨晩あしびなさんと一緒に都内のアイリッシュパブに繰り出した。

わりとこじんまりとした店内で、さっそくKILKENNYというアイルランドのビールを注文。

乾杯し、ビールを飲みながら品定めをした。

それほどバリエーションがあるわけではなかったので、
フィッシュアンドチップスとコテージパイを頼んだ。

しばらくして運ばれてきたF+Cは、白身魚の切り身を揚げたものにフライドポテト、そしてタルタルソースが付いてきた。

ビジュアル的にも味的にもオーセンティックなF+Cとは言い難いが、これはこれで美味しかった。
英国のサーソンズ(sarson's)というモルトビネガーがあったので、それをじゃぶじゃぶ掛けて食べたらばかなりイギリスっぽい味に近づいた気がした。

2杯目からはギネスにして、自転車の話、若かりしころの話などで盛り上がった。

なんでもそうなんだけど、料理が美味しいとか、ビールが美味しいなどは、味そのものというよりも、誰と一緒に食べたり飲んだりするのかということで大きく左右されると思う。
そういう意味で昨日はとても美味しかったんだと思う。

それと「本場」で食べたり飲んだりするものはやはり美味しい。

聞くと昨日のKILKENNYはアイルランドから空輸されてきているとお店の人は言っていたけど、僕はやや懐疑的である。
あの手のビールはとてもデリケートで飛行機と地上の温度差などを嫌うと思うし、揺らしたりされることも良くないはずだ。
日本のどこかでつくってるんではないかと勝手な想像をした。

ギネスは日本でライセンス製造しているはずで、そういう意味では移動距離が少ないので味は良いと思う。

ギネスは好きなビールのひとつだけど、ずっと思っていたのは本場アイルランドのギネスを飲みたいということだった。
ロンドンのパブでもギネスは飲めるけど、「アイルランドのギネスは味が違う。本当にウマイから。」というイギリス人に何人も会った。

で、実際にギネスを飲みにアイルランドに行ったことがある。

アイルランドのギネスはやっぱり違った。
確かに美味しかった。
味がより濃厚で泡もよりクリーミーだった。

ギネスを飲んだパブではアイルランドの民族音楽の生演奏があったりしてビールの味わいがさらに2割くらい増す気がする。

ギネスに限らず、マーフィー(Murphy's)などいわゆるスタウトという種類のビール、どれもが美味しかった。

これぞ本場マジックってやつだろうか。

そんな訳で都内でギネスをすすりながら、ふとアイルランドで飲んだ極上のギネスをちょっとだけ思い出した。

あっ、イカン、今日のどこが花咲ブログなんだろうか?!




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