昨日、ちょっと理由あって花束を買った。
急いでいたこともあって、あまり深く考えずに、ざっとの予算と使って欲しい花を選んだ。
その中に紫色の目立つ花があった。
一見してカーネーションと分かったので、「この紫色の花はカーネーションですよね。」と尋ねながら話を進めようとしたらば、店員さんが
「これはムーンダストというサントリーの青いカーネーションです」
と僕が放った「紫色」の部分を否定するかのように言ってきた。
ええっ、これが噂のムーンダストなの?!
植物に携わる者としてサントリーの青いカーネーションのことくらいは知っている。
併せて有名なのがやはりサントリー開発の青いバラ。
青いバラもカーネーションもフラワーショウなどで展示しているのを見たことがあったけど、一消費者として対峙したのがこれが初めてだった。
しかしどうでしょう。
僕が無意識に「紫」と言ったように、これはどうしたって「紫」であって、決して「青」ではないと思う。
(写真の下にチラリと写っている青いのはデルフィニウムですが、これを青と言うと思います)
これが青なら僕は色盲を疑わなくてはならない。
もちろんこれらは品種登録をされて、育成者権なる権利が付与されているかもしれないが、これで「青」をあまり強く主張すると「虚偽表示」などに問われるのではないだろうか。
だから商品名を「Moondust」として「青」や「blue」といった単語を入れないようにしているのではないかと訝しくなる。
詳しくはサントリーのHPを見ると載っていて読んでみると面白い。
生産は南米コロンビア。
随分遠くからやってくるのね。
因みに僕が買ったこの青いカーネーションは1本600円(税別)なり。
安くはないが、それほど高くもない。
高い切花はもっとあるからね。
花束を渡した相手にも、これは青いカーネーションでね・・・と解説を加えないと伝わらないので、野暮と思いつつ一言添えてみた。
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