花咲ブログは植物目線のブログなのでありますが、今日はまったく植物と関係のない話。
ご容赦くだされ。
というのは、ちょっと感激してしまったから。
ジョンスメドレー(John Smedley)をご存知だろうか。
英国のニットメーカーで、メリノウールを使っているが30ゲージというヒジョーにキメの細かい目で編み上げてあるのでチクチク感は皆無。
というか、これに袖を通したときの着心地の良さは他にちょっと例えようがない。
同じようにシーアイランドコットン(海島綿)を使ったポロシャツも、軽くて吸い付くような肌触りで一度袖を通すと病みつきになる。
加えて英国製でしょ。
決してお安くはないが、それ以上の価値はあると思う。
なので、セーターも、ポロシャツも幾つか持っていて大切に着ている。
そんなある日、いつも着ているニットを畳もうとしていていたらば、右の肩口がほころんでいるのを発見してしまった。
どうも何かに引っ掛けてしまったらしい。
このでっぱり、切ってしまったらそれで最後。
あとはそこからどんどんほつれていってしまうだろう。
かといってこのまま放置するわけにもいかない。
どうしよう。
ジョンスメドレーに持ち込んで直してもらうか。
以前、このブログでLLビーンのブーツを直すのに、彼らはわざわざ本国に送り返していたとご紹介した。
このニットもこんなに小さなほころびを直すのにそんな大げさなことをするのだろうか。
そこでネットであれこれと検索していたらば、ニットの修理を専門にしているサイトを発見した。
場所はナント長野県白馬村。
スキー場の脇にあるんだろうか?
ここに宅急便で送ると、ちょいちょいと直して送り返してくれるという。
早速送ってみた。
知らせてきた見積もりが2800円(税別)。
高いんだか、そうでないんだかよく分からなかったけど、それでこのほころびがチャラになるんだったら安いような気がした。
そして一週間もしないうちに送り返されてきた。
広げてみてビックリ。
どこにほころびがあったのか判別できないくらい。
まるで魔法のようだった。
仮になにか取り返しのつかないような失敗をしでかしたとして、それがなかったことになるとするようなサービスがあればスゴイことではないでしょうか。
まさに夢の世界、あるいは映画の世界。
もしくはドラえもんの世界。
それがニットのほころびの修理においては、「なかったことにします」というフィクションのようなことが実際に起きたのだった。
ちょっと感激したし、とても不思議な気がした。
ということで、今日の話は植物となんら関係はないけども、僕が出会った日常の感動をお伝えしたくてちょっと脱線してしまいました。
お気に入りのニットを直したい方、あきらめることなかれ。
2 件のコメント:
先生、いつも拝読しています。
ニットの修理工房のサイト(会社?)の名前をお差し支えなかったら、教えていただけますでしょうか。
私も、直していただきたいものがありまして。
Mari sissiさん
御無沙汰です。
ニットリバイブ
http://e-knit.jp/
といいます。
かなり腕は良さそうです。
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