日が射さないどんよりとした空。
気温も上がらず、底冷えのする一日だった。
しかし春の兆しはここそこに。
早くもロウバイを堪能したという人もいるだろうし、河津桜祭りなんかも開催中らしいし。
このブログでもジンチョウゲやミツマタなどもご紹介した。
つぶさに身の回りを見ればもっともっと春の気配が感じられるはずである。
例えば今日の写真。
これはアジサイなんだけどすでに芽がほころんでいる。
中には几帳面に折れたたまれた若葉がチラリと見える。
しかしその小さな葉の縁を見ると、ギザギザしていてイッチョマエのアジサイそのものなんであります。
当たり前か。
アジサイの特徴のひとつとして、葉が対生につくということがある。
それはどういうことかというと、葉が茎をはさんで常に対で出ているということ。
例外なく全ての葉が対になって付いているというのは当たり前とはいえ不思議なものだ。
葉は小さくても縁がギザギザ、葉が常に対で付いている・・・
そんな当たり前を当たり前と流さずに、ほほーと感心して見てみるとまた新たな発見があると思う。
素直な気持ちや素朴な疑問、大切ね。
さらに今の時期であれば、茶色い冬芽を破って新芽が出てきているが、その茶色い帽子がこの前書いた芽鱗(がりん)というやつ。
黄色い矢印で示したところがそう。
この芽鱗によって冬の寒さや外的なダメージから大切な新芽を守っているのだ。
で、この芽鱗を脱いだってことは、彼らは春の到来を確信したから、ということになる。
皆が脱ぎだす頃がそろそろ近づいてきた。
春遠からじ。
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