2013年2月7日木曜日

忍び寄る花粉の脅威


お隣中国では大気汚染がすさまじい。

写真を見ているだけでその深刻さが伝わってくるし、それが我々の頭上にやってくると考えるとぞっとする。

そもそも大気には国境はなく、風向き次第でいくらでもやってくるのだから。

今回の大気汚染、さらには黄砂など大気中に漂うものは粒子が細かく、それは呼吸をすることで我々の体内に入り込んでくる。

国内でも車の排気ガスもあるし、工場からの排煙、さらに言えばタバコの煙などもすべからく細かい粒子が飛んでいると言い換えることができるだろう。

ハウスダスト、ダニの死骸、カビ、猫などの動物の毛などなどもそう。

これらが抗原となってアレルギーを引き起こす。

何も人間が作り出すものだけではない。

スギやヒノキなどの花粉だって、まったく同じ理屈だ。

粒子が細かくて空気中に漂っているので、それを吸い込んでアレルギー症状がでる。
そしてこれを花粉症と呼んでいる。

植物は種子をつくるために雄しべの花粉を雌しべに渡そうとするが、自分ではそれができないので、それを誰かに託している。

ハチなど虫に託すものを虫媒花、風に託すものを風媒花という。

風媒花は花粉が確実に雌しべをヒットするために主にふたつの工夫をしている。

まずは風に花粉を運んでもらうので、花粉の粒子が小さくて軽い。

そして「下手な鉄砲も数打ちゃぁ当たる」ではないが、確率をあげるために大量の花粉をつくりだす。

これらにより花粉は空気中に漂い、我々は花粉を吸いこむ、あるいは知らず知らずに花粉まみれの生活を余儀なくされるということになる。

・・・なんでこんな話をしているかといえば、もう既に花粉が飛びはじめているようです、ということをお知らせしたくて。

僕は健康にはちょっと自信があったし、花粉症なんて鼻で笑っていたフシが数年前まであった。

ところが最近は歳をとったせいか、耐性が落ちてきたせいか、自分が花粉症であることを認めざるを得ない状況である。

実は先週の月曜日の夕方にそれは突然やってきた。

ちょっとした悪寒があって、鼻がズルッときた。

インフルエンザかな? と思ったけど熱は出なかった。

そのあと喉の奥、鼻の奥がツーンと痛くなって、続いて鼻水がドバーッと出るようになった。
それが落ち着いたと思ったら、今度は咳が少々。
収まったと思った鼻水も今度はちょっと粘っこくなって喉の奥に絡みつく。

いわゆる後鼻漏というやつだ。

世間ではこれを風邪という場合もあるようだが、明らかに花粉が抗原となって引き起こされたアレルギーであると主治医から断言されてしまった。

発症してからおよそ10日。

どうにかアレルギーのトンネルを抜けた気がするが、商売柄こういうのは困るなぁ。

オレは花粉症とは無縁なのだ!
なーんて言っていたのが、誰よりも先駆けて花粉症にやられてしまうというカッコ悪さ。

皆様、今年は花粉飛散が例年よりも多いそうなのでどうぞお気を付け下さい。

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