代々木公園にて。
ある場所にはロープが張ってあって立入りできないようになっていた。
「植生保全回復」
人間や、自転車、車などが通るときに土を踏みしめる、いわゆる踏圧は植生の敵なのだ。
樹木も、草花も、根を張っている。
根を張ったところでは、呼吸し、水分、栄養分を吸い上げている。
呼吸は土と土の粒子の間の隙間にある空気に頼っているし、水分や栄養分も多くはこの僅かな隙間に存在している。
フカフカの土、という表現をよく聞くでしょ。
あれは土の間に適当な隙間があることを表しているのだ。
対して、カチカチ、ドロドロ、ニュルニュルなどの土は隙間がなく、水はけが悪い土の状態を指している。
とにかく根を張る土はとても大切。
落ち葉だって、わざと片付けない。
これも自然に朽ちていくなかで、微生物などの活動の場となる。
地中には球根類もあるだろう。
それを踏みつけたのでは、育つものも育たない。
こういう未踏の地(実際には未踏ではないけど)を意図的につくる意味は大きいと思う。
できればこんなに味気ない札だけではなく、どういう意図でこれを行っているのか、これをやることでこの先とうなるのか、なぜ立入ってはいけないのか、など案内板を作って来園者を啓蒙していくともっと良いと思うんだけど。
お声掛けいただければ喜んでお手伝いするのになぁ。
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