2009年5月18日月曜日

カッコソウ Primula kisoana
   
   
・・・というわけで、昨日は雨に煙る鳴神山に カッコソウ を見に行った。
    
正直に申し上げて、カッコソウというのはそれまで聞いたことがなかった。
   
でも学名を見れば分かるように サクラソウ の仲間らしい。
   
カッコソウを目指して数時間歩いて、
山頂近くで昼食をとった神社のすぐ下にカッコソウが咲く一帯があった。
    
   
実は、カッコソウは盗掘されて、徐々にその数を減らして絶滅の危機にあるのだそうで、それを地元のカッコソウ保存会の人たちが守ろうとわざわざ植えてあるものらしい。
    
   
保存、育成しているだけあって、そこにはロープが張ってあって立ち入れないようになっていて、遠めにカッコソウを鑑賞するようになっている。
   
自然に咲いているものではない というあたりはちょっとがっかりだけど、その根を絶やさないように皆の努力で守られてひっそりと咲くカッコソウはどこか憂いに満ちていた。
    
サクラソウ の仲間というだけあって、サクラソウに良く似ていて、そんなに希少なものと聞かされなければ間違って踏みつけてしまいそうだ。
     
そういえばサクラソウも野生のものは、盗掘の憂き目にあっていまや絶滅危惧品種となっていると聞いたことがある。
    
サクラソウなんて都会のプランターにも沢山植えてあるので、そんなに有難味はないかもしれないけど、そうなんである。 希少なんである。
     
それにしても 盗掘 という人間の自分勝手な行動が、植物を絶滅の危機にさらしている というこの愚かな行為がいまだにはびこっているという事実。
なんともやるせないではないか。
    
野生の植物は、目で見て、鼻でかいで、スケッチするなり写真を撮るなりする程度の愛し方にとどめておきたいものである。
  
   

1 件のコメント:

ぴーさん さんのコメント...

高山植物とか盗掘が耐えないみたいです。もって行っても平地では生きられないやつとかでも持っていかれるみたいです。カタクリなんかもだんだん減ってきていると聞きましたし..こうゆうことはいけませんよね。