この前、植木屋仕事をしていて、偶然聞こえてきた親方と施主さんの会話がとても興味深かった。
親方は梅の木を剪定してた。
当然、花は散って葉っぱが繁っている状態だ。
「あー、この梅の花は赤い花だったでしょ」
「ええ、そうですね。赤かったです」
僕は花も咲いていないのに何で花の色が赤かったなどと言い当てることができたのか不思議に思った。
「この切り口を見てくださいよ。 ねっ、赤いでしょ。 切り口が赤いと花も赤いんですよ。」
へー、初めて聞いた。
感心して、その切り口を見てみると確かに赤というかきれいなピンク色をしていた。
赤い色の 因子 を持っているということだろうが、枝の切り口の色と花の色の因果関係については全くの謎である・・・・。
今日の写真は自分の意志に反してタテになっている。
本当はヨコにしたいのに、何度やってもタテになってしまう。
原因については全くの謎である・・・・。
4 件のコメント:
西表島へ行った時にガイドから説明を受けて赤木という木のコブや傷ついた箇所が結構濃い血のような赤だったのを思い出しました。
でもこんなに鮮やかな綺麗な色の切り口は初めて見ました。
草木染をしている方は、すごく喜ぶでしょう。
煮出して染め上げたららすごくいい色に仕上がると思います。
梅ノ木を剪定していて全然気が付かなかった。白いのはやっぱり白なんでしょうか。
他の木も剪定した時見てみましょうかね。
大岡信という人の「言葉の力」というエッセイに似た話がありました。京都で染物をしている人が美しいピンク色を桜で出した、という話を聞いて、てっきり桜の花びらを煮出したのかなあ、と思ったら違っていて、桜が咲く直前の木の皮を煮詰めるとそんな色になる、と聞いて驚いた、という内容でした。
桜は木全体であの花の色を作っているのだ、と筆者が感動した、というエッセイをふと思い出しました。
植物の世界ってやはり深いなあ、と思いました。
軽い気持ちで書いた「紅梅」でしたが、思わず深い意味を見出してくれる方々が多く、改めて植物の深さ、そして偉大さに気付かされた次第です。
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