ポインセチア 2
昨日に続いてポインセチアである。
ポインセチア1の書き込みに数人の方から早速コメントを頂き、関心の高さが伝わってきた。
昨日は「色」のことについて書いたけど、今日はもう一歩踏み込んでポインセチアという植物に関するお話である。
まず、この赤い部分は何か?
花びらなのか?
これは花びらではなく 苞 と呼ばれるもの。
この類の話はハナミズキなどでもたびたび書いてきたので、今更驚く話でもないだろう。
「ほう・・」と聞き流していただければ結構。
では肝心の花は、というとご覧のように植物の中心部にチョコンと小さく幾つか咲いている。
でもこれらに花びらは無い。
次にこのポインセチアは短日植物という。
ここ、今日のポイントである。
なんか高校時代の生物の授業で習ったゾ、という方もいるかもしれない。
念のためにおさらいをしておくと、短日植物とは日が短くなると花をつける植物を指す。
具体的には日に当たる時間が12時間以下になると花を咲かせるということになる。
そしてこの苞は花を咲かせる時期にリンクして色づくことになっているらしく、花が咲かなければ色もつかないという理屈のようだ。
となると何が言えるか。
今年買ったポインセチアは当然来年も再来年も更にその先も長く楽しめる。
しかし、家の中に普通に置いておいたのでは色はつかないのだ。
だってアナタのお家では夜になれば電灯をつけるでしょ。
花を咲かせるのに必要な暗い時間が不足してしまうのだ。
夕方5時頃から翌朝9時頃までダンボールを覆いかぶせるなどして暗くしてやらないといけない。
外に置いたらどうだ?
最近の都会では 光害 なんていってちっとも暗くはない。
さらに、このポインセチアはクリスマスに良く見かけるので誤解されやすいが、寒さは苦手なのだ。
やはり室内に置いてやったほうが良い。
花も咲かず、苞も色づかず、「ただオマエがそばにいれば良い」なんて演歌的ライフを送っている方には関係ないかもしれないけど・・・。
5 件のコメント:
ポインセチアが寒さに弱いとは以外な感じ。
ところで関係ないかもしれませんが、花と思っているところが花ではないアジサイもポインセチアと同じ構造なのですか?
何年か前、冬に外に出しっぱなしでやっちまったことありました。路地でおいておくと葉っぱが小さくなるのはなぜなのかな?
彬さんのスルドイご質問にお答えが遅くなってしまいました。
花びらに見えるがそうでない・・・
アジサイは「ガク」(花咲ブログ6月3日)、ポインセチアは「ホウ」ということで厳密には異なります。
では、何が違うのか?
基本的には一緒だと思いますが定義が異なるようで、「ガクはひとつの花を包んでいるものを指し、ホウはふたつ以上の花を包んでいるものを指す」のです。
そうやってみるとポインセチアの中心部にある小さな花たちを大きなホウが包んでいますね。
ハナミズキやヤマボウシも中心部の小さくて沢山ある花を4枚のホウが包んでいます。
いやいや僕もガクとホウの違いについて深く考えたことはなかったので勉強になりました。
ぴーさんへのお答は、温度が低いことによる一種の生育不良だと思います。温度、光、水、養分などが十分でないとそういったことがままあります。
丁寧なお返事ありがとうございました。
勉強になります。
最近植物に対しての見方や関心がさらに増し、花咲ジジイさんの更新を仕事の合間に見るのが楽しいです。
お役に立てて何よりです。
一番ウレシイコメントです。やる気が増します。ありがとうございます。
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