今日の夕方たまたまNHKのニュース番組を観ていたときのこと。
高尾山では心無い登山者、ハイカーたちが希少な植物を盗掘していってしまう問題に新たな対策を講じた。
希少植物の場所をGPSで正確に把握し、記録し、そして希少植物そのものに大きくて目立つタグをつける。
すると、周辺の目もあっておおっぴらに盗掘されることが減るのではないかというもの。
衆人環視機能を利用するってことでしょ。
でもね僕はこのニュースを聞いていて、大変申し訳ないがその効果には懐疑的な気分になった。
希少な植物を採取してはいけない、山登り、山歩きでは自然はあるがまま楽しむのが鉄則で採取も含めて人間が手を出してはならない。
残していいのは足跡だけ、なーんて昔習いませんでしたか?
そういう登山マナーが守れる人が山に登るといういわば「性善説」に立って考えれば盗掘はありえないこと。
性悪的な人たちが引き起こす盗掘問題を性善的な立場から解決策を立てても空振りしちゃうんじゃないかなぁと心配になるわけであります。
場所を記録するまでは良いが、タグを付けて目立たせるとは敵にありかを知らせるようなものではないか。
ますます危ないと思うのだけど。
富士山でも世界遺産指定後に登山客が激増してゴミのポイ捨てなどの環境破壊が問題になっていると聞く。
自然との向き合い方、付き合い方というものを、小さいころから学校と家庭の両面で教育することが大切だと思うな。
日本の国土の70%は山であり、森林なのだから、もっとその環境資源に感謝と敬意を示さなければそのうちしっぺ返しをくうゾ。
2 件のコメント:
大航海時代のプラントハンターじゃないんだから盗掘は駄目ですよね...だいたい高山植物とか希少植物ってそこでしか自生できないんだからもって帰っても育てられないと思うのだが...プロの仕業だったら根こそぎってことはしないんだろうけど、素人はたちが悪いんですよね...
ルール、マナー、モラル、など色々な切り口があるけど、まさに「民度」の問題だね。
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