実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2013年4月28日日曜日
日曜放談 4月28日
GWに突入しました。
天気もよろしく、どこかへお出掛けの方も多いことと思います。
今日は代々木公園で子供たちとの植物観察「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」を開催しました。
本来は先週の予定でしたが、生憎の雨のため延期したものです。
お蔭様で、盛況、無事に開催することができました。
有難うございました!
さて、あえて植物と関係のない話をしている日曜放談。
しばしば花咲ブログで「自転車にのって・・・・」というフレーズがでてくるので、うすうすご存知の方もいらっしゃると思うが、僕は自転車が好きで都内であればだいたい自転車で出かけることが多い。
もちろん仕事の内容次第で、イッチョウラを着なくてはいけいないときなどは電車を選択するけど。
どんな自転車かといえば、こんな自転車であります。
ロードではない、かといってマウンテンでもない。
まぁマウンテンをベースにあちこち手を加えてあるのであります。
この自転車を買ったのは1995年。
もう18年になる。
なんでそんなに正確に覚えているのか?
それには理由がある。
1995年1月17日に阪神淡路大震災が起きた。
僕の祖父母は神戸に住んでいた。
六甲山の中腹くらいに家があったので、比較的被害は小さかった。
でも家は傾いたし、家の前の道路は割けたりしていた。
大事をとって祖父母は関東にある親戚の家に一時避難をした。
数週間たって、祖父から命じられたのは
「神戸の家の様子を見てきてくれ」
というものだった。
まだ交通も混乱し、倒壊した家屋もそのままという混乱のさなか。
東京から新幹線で新大阪まで。
さらに電車に乗って西宮北口までは行ける。
公共交通機関はここまで。
その先、御影にある家までどうやっていくか。
その答えが「自転車」だったのである。
時間もなかったので、あまり吟味もせずパッと手に入れたのがこれだった。
西宮北口まで輪行袋に入れていって、そこで組み立てて御影を目指す。
そこで見た光景は本当に現実離れした光景だった。
家屋がペシャンコになっていて、川の水で洗濯をしていたりして、炊き出しのアナウンスが大きく流れる・・・・
大阪あたりに買出しにいった人たちが家に向かって黙々と歩いている。
そんな間を縫うようにして、御影の家を見て、異常個所などを点検して帰ってきた。
なんとも不思議だったのは、神戸は震災の混乱で生活もままならないのに、お隣の大阪の生活はまったく普通だったことだった。
繁華街は普通に賑わっていたし、もちろん食べものにも困らない。
挙句には暴走族なんかも元気に通り抜けていったりした。
まぁそんなことで手に入れた自転車だったが、それ以来大事に乗り続けているというわけだ。
英国にいた7年間は叔父の家の納屋に預かってもらっていたので、錆びることもなく状態も悪くない。
そんなちょっと甘酸っぱい思い出の詰まった自転車に18年も乗っているんだなぁ。
18年というだけあって、まだ語りたりないのでこの続きはまた。
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