春。
新芽が吹いて、清々しい季節だ。
長く寒い冬を乗り越えて植物たちが活動を始めたよ、というようなことを連日書いている。
例えば、ツバキなんかもそうだ。
ツバキは常緑なので、新芽が吹いてもインパクトにやや欠けるが、それでも枝の先端を見ればこのとおり。
しかしツバキやサザンカは注意しないといけない。
何者かに、かじられて無残な姿になった葉を見かけたらば特に注意が必要だ。
これは言わずもがなチャドクガの仕業だ。
こうやってかじられたのは昨年の夏か秋の話で、それがそのまま残っているわけだ。
チャドクガとは、主にツバキ科のツバキ、サザンカ、チャノキ、ヒメシャラなどを食害する蛾のことで、特にその幼虫のたちが悪い。
彼らは集団で隊列をなして、ムシャムシャと葉を食い散らかす。
彼らの体毛には毒があって、これに刺されるとかぶれて痒くなり、発狂しそうになる。
幼虫にも毒があるし、脱皮した皮にも毒がある。
生きている幼虫はもちろんだが、群生している近くを通ると、風にのって彼らの体毛が飛んできてかぶれてしまうこともある。
とにかく厄介。
彼らは春から初秋にかけて活発に活動するが、冬はツバキなどの葉の裏に卵を産み付けて越冬する。
葉の裏ってのがミソで、人間を含めた外敵から見つかりにくいし、雨風も凌げる。
そして春になって暖かくなると、新芽が吹くのとほぼ時を同じくして彼らも活動を開始する。
若葉は柔らかくて美味しいのだろう。
それは、我々が野菜を食べるときも同じだし、羊も子羊すなわちラム肉が好まれるのと似ている。
明らかに、チャドクに食われた葉を見つけたらば、そーっと葉の裏を何枚か見てみると良い。
今日、近所でそんなツバキを見つけたので、恐る恐る葉の裏を見てみたらば・・・・
何事もそうだが、早期発見、早期解決が肝要。
もしこの程度で見つけたなら、早めにその葉を取り除いて、踏みつけるか焼却するのがヨロシイ。
2 件のコメント:
静岡で茶畑が多いんだが、地元の人たち(子供の頃茶畑でかくれんぼとかするらしい)に聞いたんだが、チャドクガって覚えが無いらしい...特別な農薬とか使っているのかな..
たしかに「ツバキ科」なので、チャドクはつくと思いますが、大切な「商品」なので相応の管理はしていると想像しますよねぇ。
どんな方法なのか興味はあります。
お茶として人間の身体に入るもの(安全)、生産の向上(効率)、この両面を満足させないといけないので大変だと思います。
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