昨日ご紹介したのはトチノキ。
都内のどのあたりにどの木があると記憶に刻むことは、実はとても楽しい。
都内の地図が頭のなかにイメージされ、さらにその道路沿い、あるいは神社仏閣、公園などにどんな木が植えられているのか明確に思い浮かぶというのは知の冒険と申しましょうか、ワクワクすることであります。
そういう意味で日々精力的につぶさに目を光らせながら移動することが肝要であります。
トチノキというと、自分の頭の中では、青山通り外苑前駅近辺がスグに思い浮かぶ。
しかし、この前自転車で移動していたらば、別のトチノキ通りを見つけた。
このブログを読んでいただいている方の中にはかなりスルドイ方も多くて、上の写真を見ただけでどこだか言い当ててしまう人がいるかもしれない。
そう、これはJR水道橋から御茶ノ水方面に線路沿いを行く道であります。
アテネフランセの手前あたりね。
この通りにはトチノキが街路樹として採用されているのだ。
ただ、木の大きさは青山通りのトチノキほど大きくはない。
身近にトチノキを観察できる絶好の場所であると思う。
そんなトチノキを眺めていてあることに気付いた。
下の写真を見ていただきたい。
地面から約80センチ、そしてその上とでは明らかに幹の太さが異なる。
単に太さが異なるだけではない。
幹肌の様子もちょっと違う。
これは若いころに接木で増やされた証拠。
接木とは、増やしたい木を台木という木に「接ぐ」ことで、増やす方法。
タネからまいて育てると十数年掛かるが、こうやって穂木を台木に接ぐことで、成長に要する時間を短縮できるというメリットがある。
ただ台木と穂木はもともと性質の異なる木なので、生長とともにこうやって太さの違いが顕著になったりする。
接木ってなぁに?
百聞は一見しに如かず、見れば分かる接木を見るならばアテネフランセ手前に急ぐべし。
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