先週、たまたま「日曜放談」ってことで、陸前高田の奇跡の一本松について書いてみた。
この花咲ブログは、植物、庭、園芸に限って花咲的視点にもどづいてアレコレと書くことを旨としている。
なので、「××で食べたランチ美味しかったですぅ~」「ウチのワンちゃん、気持ちよさそうにお昼寝中です~」といった内容に傾かないよう努めている。
いわば植物硬派なブログを標榜し、それを目指してもいる。
ところがこの前ヒョンなことで「日曜放談」を書いてみてハタと思った。
週に一回、日曜日くらいは硬派路線を逸れてもいいんじゃぁないか、と。
僕も人間。
普段から色んなことに出会い、色んな経験をし、さまざまな思いを抱く。
ブログとは個人的な意見を発信するメディアにつき、たまには日々経験したこと、感じたことなんかを書いても悪くはないカモ、と。
そこでこれから「日曜放談」ということで、日曜日にはちょっと脱線をしてみようかなと思いついた。
毎週日曜日必ず脱線するかといえば否で、そういうこともありますよ、と。
なのでラベルも「日曜放談」と特別にあつらえてみた。
さて、この日曜放談を思いついたきっかけとなった出来事が昨日の夕方だった。
BEAMSという、洋服屋さんがある。
若い頃はかなり足繁く通って、あのアイコン的なオレンジ色のビニール袋を肩からかけて一人悦に入っていたものである。
最近は歳をとったこともあって、それほど買うわけではないが、時間が余るとフラリと立ち寄ったりするお店のひとつであります。
昨日、まさにフラリと立ち寄って、店内を時計回りに周回していたらば、デニム調のシャツが目に留まった。
なんか良いじゃない。
そう思って、店員さんに試着をお願いしてみた。
ぶら下がっていたのはMサイズだったので、Lサイズを裏からとってきてくれて試着してみた。
昨日はポカポカ陽気。
僕は半袖ティーシャツに、ダウンベストといういでたちだった。
試着のためにダウンベストを脱いでティーシャツの上からシャツを着てみた。
脱いだダウンベストを店員さんがジーッと食い入るように見ていた。
「これ珍しいですねぇ。Woolrichの80年代の・・・」
へー、アパレル勤めとはいえ、タグを一目見ただけでそんなことが分かるなんてスゴイ。
このダウンベストは僕が学生時代に、渋谷にあったバックドロップというアメカジ(今や死語か?)ショップのバーゲンで買ったものだった。
暖かいし、着やすいので、もうかれこれ25年くらい着ているのだ。
最近のダウンベストはデザインも凝っていて自分の好みのものは見当たらないのだけど、このダウンベストはシンプルそのもの。
ありそうで、なかなかない。
かなりくたびれた感じがしたので、捨てようかと思ったこともあったが、クリーニングに出したらばビックリするくらい蘇ってきたので、思いとどまった。
そんな話を店員さんとしていたらば、
「このようなダウンベストは今は手に入れようにも売っていないし、このころのWoolrichは品質も良いし、絶対着続けるべきですよ。」
なにやら自分の息子を褒められたような、とても嬉しい気持ちになった。
そう言われてみれば、ダウンにありがちな縫い目の隙間からダウンが飛び出してくることも、まったくない。
自分が25年以上も着ているものを、「良いもの」と褒めてもらって悪い気がするはずがない。
というか、そんなに価値のあるものなのかぁ、とその価値に気づかせてくれたことが有難いというか嬉しかった。
断捨離という言葉が流行り、自分も身軽に生きるメリットは認める。
しかし、改めて身の回りで本当に持ち続けるべきもの、捨てて身軽になるべきもの、という境界は慎重にしないといけないかなぁと思った。
2 件のコメント:
バックドロップ懐かしいです。上の階にはブールミッシュという洋菓子店があった?ような気がしますが。もうないんですよねお店。旦那さんにつきあってよく行ってました。スコーンといい、バックドロップといい、植物に関しては尊敬していますが勝手に親しみ感じました。ごめんなさい。
totoさん
コメント有難うございます。
バックドロップは場所を移してやっているはずです。
あのころの渋谷界隈。
ミウラ&サンズ、ビームス、ナムスビーなど燃えましたよ。
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