今年のスギ花粉の飛散量は昨年の××倍。
そんな話を毎年聞いているような気がする。
いくら花粉が飛ぼうが、自身が花粉症でなければなんてことはないはず。
花粉によってアレルギー症状があらわれて、鼻炎を引き起こすといった悪さをするから皆困っている。
さてスギ花粉という言葉は良く耳にするけど、実際にスギの木からどういうふうに花粉が飛ぶのか知らないひとも案外多いのではないだろうか。
まず一番上の写真をみていただきたい。
これぞまさに一本杉。
木の様子をジックリ見ていただければ分かると思うが、木全体がなんとなく茶色く見えないだろうか?
この茶色い部分こそが、スギの花なのであります。
スギは雌雄同株ということで、一本のスギの木にオスの花とメスの花がつく。
オスの花では花粉が大量生産されて、風にのってワッサワッサと飛んでいく仕組みだ。
スギの花粉はミツバチなどの虫に運んでもらうわけではなくて、風にその役割を託しているので、花粉一粒一粒が軽くて小さい。
そして大量に作られる、という特徴を持っている。
因みにこれがスギのオスの花。
可愛くともなんともないでしょ。
花粉を風に運んでもらうということは、虫たちをひきつける必要がまったくないので、地味で目立たないのだ。
もちろん甘い蜜を出したり、良い香りを漂わせたり、キレイな色の花を咲かせて目立つ必要もない。
ひたすら大量の花粉をまき散らす。
都内に飛散しているスギ花粉は、どうやら奥多摩あたりからやってきているらしい。
結構な距離でしょ。
さらに都会ならではの問題点としてアスファルトがある。
どういうことかというと、土のむき出しになった地面であれば、湿り気などがあったり、地表の何かに花粉が吸着したるすると思われるが、アスファルトではそういうことが少ないので、一旦地面に落ちた花粉が、風などで再び舞い上がるという現象が実際に起きているらしいのだ。
これによって花粉はより遠くへ飛ばされることになる。
このブログでは生憎動画がアップできないようですが、先日お知らせしました花咲facebookでは、スギ花粉の飛散する現況を動画でとらえたので、ご興味のある方は見てみてくだされ。
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