バラ科サクラ属のサクラが今もっとも脚光を浴びているが、サクラソウ科サクラソウ属も忘れないでいただきたい。
サクラソウ属ってラテン語表記するとPrimulaであって、すなわちプリムラなんですね。
今色んなお宅の家の前の植木鉢やプランターで盛んに咲いている。
植木鉢やプランターというのがミソであって、本来はサクラソウの野生種が日本にはあったのだけど、今はそれはほとんど見ることができない。
代わりに園芸品種が色んな愛好家のもとで育てられているというわけだ。
最近は本当に色んな植物に「春の動き」が見られるので、毎朝散歩に出掛ける時も
「今日はどんな発見があるか」「昨日のアイツは今日どうなったか」
なんて、結構ウキウキしながらカメラを持って歩いている。
そのなかでもこのサクラソウは特に写真写りがヨロシイ。
どんな角度から撮っても、花の持つ色の優しさからなのか、とても見栄えがする。
逆に写真写りが悪いのはヤマブキ。
黄色が光を反射するせいなのか、全体にのっぺらぼうのような写真になってしまう。
露出に補正をかけても、なーんか平面的で立体感がないのだ。
まぁそんなことはさておいて。
サクラソウの面白いところは、花柄が一本すーっと立ち上がってその先端から10個くらいのツボミを輪生させる。
その中心からさらに花柄を伸ばして、また10個くらいのツボミを輪生させる。
グルリ360度、どこから見ても美人さんなのである。
まさに八方美人的な花と言えよう。
興味深いのはその学名。
Primula sieboldii というその種小名からも分かるように、かのシーボルトが名付け由来となっているのだ。
120年以上前に、ドイツ人のシーボルトはこの花を見てどう思ったのだろうか?
ソメイヨシノのサクラに目がいきがちだけど、是非こっちのサクラも見てやってほしいゾ。
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