東京のサクラは満開なんだそうで。
サクラなんてどうでもよくなっちゃう出来事が身近に起きた。
って、ちょっと大袈裟かな。
我が家のベランダに小さな植木鉢があって、そこにローダンセダム Rhodanthemum というキク科の植物が植えてある。
これを植えたのは昨年の5月か6月だったか。
もう花を終えて処分されそうになっていたものを、可哀想なので拾ってきて植えたのだった。
もちろん花は終わっていて、単なる葉っぱだけだった。
ご覧のように、ちょっとシルバーがかっている葉っぱで、こりゃ観葉植物だな、なんていってベランダで育てることにした。
しかしベランダというのは室外機の風も当たるし、台風などでは吹き飛ばされそうになるし、乾燥しやすいし、加えて旅行や出張で水もあげられないこともあった。
枯れちゃうんじゃない?というくらいにグッタリしたこともシバシバ。
でも忍耐強くジッと耐えて今までやってきた。
しかし葉っぱだけってのもねぇ。
いったい花は咲くんだろうか?
そんな疑問を抱いていた矢先、葉っぱと葉っぱの間からポツポツと花芽らしきものができたのは、2週間くらい前だった。
それが日々大きくなっていって、つい2日前に花が咲いた。
ご覧のように白くて清楚な、いかにもキク科の花ですっていうカンジの花。
花芽もたくさんついていて、これから次々と咲いてくれることと思う。
これを見て、毎度のことながら僕は感動してしまったのだ。
ちょっと目頭が熱くなったくらい。
何故といって、これまでかなりぞんざいに扱ってきたし、枯れそうになる一歩手前までいったこともあった。
ああ、それなのに。
春がやってきて、それを感じてちゃーんとこうやって花を咲かせてくれたのだ。
ゴメンね、これまでの事を許しておくれ。
特に夏場にエアコンの室外機からの温風に耐えきったというのがスゴイ。
一緒に他の苗も植えてあったことがあったけど、何を植えてもすぐに枯れてしまったが、このローダンセダムだけは温風に耐えて青々としていたのだった。
そして春の開花。
改めて植物の生命力には驚かされる。
強くて可憐なローダンセダム。
僕はこれから色んなところでオススメしようと思う。
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