今日は神奈川県川崎市の某商業ビル建設現場にて、外溝植栽工事のお手伝いをしてきた。
ほかでもない、いつもお世話になっている植木屋の親方の要請で出動とあいなった。
かなり大がかりな建設現場で、今は納期に向けて突貫工事が続いていた。
その脇で、工事全体からすると「仕上げ」の段階になると思うが、植栽工事をする。
ただ、現場全体のスケールがデカいので、その材料だけでも大変な量になる。
今朝はトラック2台が現場に横づけになり、7人がかりのバケツリレーで荷卸しをするのにタップリ1時間は掛かった。
まだこれはほんの一部だってんだから、スゴイ。
シラカシなどの大きな木はすでに別の日に別の業者が植えていったようで、我々は灌木を植える。
今日はひたすら、アセビを運んでは植え、植えては運び・・・
いったいアセビだけでも何株あるのだろうか。
このアセビを密に植えていくようにという指示にしたがって、お隣同士が触れ合うくらいの間隔で植えていく。
これはどうなんだろうか?
近すぎやしないだろうか?
・・・そんなことは考える必要はない。
指示されたものを指示された場所に指示どおりに植えていくことだけが求められているのだ。
こうなると植栽マシーンと化して、ひらすら植えていくしかない。
このくらい大きな規模の現場では、すでに設計士さんなどが、図面上でシッカリと予算を組んで決めていることに忠実に従うことが大切なんだと思う。
自分ならどうするかなぁと心の中ではシュミレーションすることはあるけども。
例えば、「この区域全部がアセビってどうなの?」
なんて疑問もわいてこないでもないが、それは野暮ってもの。
頭の中を空っぽにしてひたすら身体を動かす。
まさに無の境地。
気温もあまり上がらない日だったけど、いい汗をかいて気持ち良かった。
ちょっと腰にはきたけどね。
4 件のコメント:
同じ樹種ばかりをひたすら植えたとのこと、ご苦労様でした。なぜ、このようなことになるのか、最近、似たような話を聞きました。
私の住んでいる市で大規模工事をする企業の方から聞いたのですが、市の条例で敷地面積の何パーセントは緑化すると定められており、木の本数まできめられているとか。そこで社員がすでにある木の本数を数えあと700本足りないので植えたすとか・・。市のお勧めはツツジやサツキと言われたそうです。同様の植栽の仕事をする方が出そうですね。
サブローさん
コメント有難うございます。
この外溝の植栽問題、けっこう憂うべき問題だとかねがね思っています。
とくに「ツツジ」「サツキ」の黄金パターン。
もちろん、扱いやすさ、メンテナンスのしやすさ、耐病性、耐害虫性、そしてなんといっても価格面などで、ツツジ、サツキは無難なんだと思います。
しかし、あまりに工夫が無さすぎると思っています。
その結果、街のせっかくの景観が、ありきたりの退屈なものになってしまうという・・・。
原因のひとつには、プランを考える人は建築の専門であって、植栽はあまり知らない人が多いからではないかと想像します。
なので無難な線に走るのではなかろうか、と。
逆に、ときおりアヴァンギャルドな植栽も見かけますが、要は都市景観全体のバランスを取りつつ、居心地の良い空間を創っていくことかと思います。
緑化率✕✕%なので、××本植えるという機械的な発想にとらわれては、本末転倒のような気がします。
あっ!!大意はありませんので。
美しい街に住みたいですよね。
アセビは日陰でも大丈夫だからね...
でも密に植えすぎだなw
大きくならないよね?
まあ、成長がそれほど早くないからいいのかな...
確かに日陰、さらにビル風も結構吹く場所。
また別の機会に書きますが、土も良くなかったんですよ。
粘土質で、ガラも結構あって。
すでに植えられている木々も含めて果たして枯れないのか、自分もちょっと不安に感じました。
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