2013年3月21日木曜日

押し寄せる春


うわーい、春だ。

サクラだけが春の花ではないし、花が咲くだけが春のサインではない。

もうちょっと目を凝らしただけで、いたるところ春の話題で溢れている。

花だって、ナズナ、ノボロギク、ハコベ、ホトケノザ、ハナニラなどの草の類はもちろん、トサミズキ、レンギョウ、ユキヤナギ、ヤマブキなどの灌木類もたくさん咲きはじめた。

もう右を向いてはオオッ、左を向いてはヤヤッ、下を見てはホホーッ、上を見あげてはムムッと忙しいったらありゃしない。

言い換えればブログで書きたいことがたくさんありすぎて追いつかないカンジなのだ。

例えば、このモクレン。

大きな木には、白くて大きな花が無数についている。

それだけで壮観である。

道行く人たちが足をとめてカメラを向けたりしている。

そりゃそうだよね、見ごたえあるもの。

青い空と白い花のコントラストがとても美しかった。

幹には木の名前を記したラベルが掛かっていた。

モクレン
中国原産で、春に紅紫色の花を付けます。花色からシ(紫)モクレンといいます。

そう書いてある。



でも花は、これっぽっちも紅紫色はしていない。

これは、シモクレンではなく、ハクモクレンでしょう。

かねがね僕は、ハクモクレンとシモクレン、あるいはモクレンとコブシの違いにあまりこだわるのはやめようよ、と提唱してきた。

学名ではすべて Magnolia なんだから同じ仲間なんだし、まとめてマグノリアでいいんじゃないかと思っている。

こまかくこわだると、ハードルが高くなって、「ホラみたことか、植物ってなんか難しくてイヤなんだよね」と敬遠する人がでてくると思う。

逆に、良いんだよ、そんなに違わないんだから、まとめてマグノリアにしましょうよ。

で、余力があれば細かい違いなんかも分かると楽しいよね。

そんなゆるめのスタンスで向き合った方がよっぽど楽しめると思うのだ。

いやいやそんなことないぞ、っていたって肝心のラベルですらアテにならないわけでしょ。

植物学者を目指すならまだしも、日ごろ植物と楽しくお付き合いするならば、肩肘張らずにね。




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