2013年3月20日水曜日

森を見て木を見ず


またサクラの話?

そうウンザリしないでいただきたい。

今、サクラの話をしなかったらいったい何時するのだ?

ここ数日はちょっと鼻を膨らませてあれこれと書いてしまった。

別に怒っているわけでもなくて、ただ普段からぼんやりと感じていたことが、キーボードを叩いて文字を入力していたらばあんなカタチになってしまった。

御不快に感じられた方がいらっしゃったら申し訳ない。
大意はございませんので・・・。

さて、今日はそんなんじゃなくて。

暖かい、というか暑いくらいの日が続いているせいもあってか、開花宣言が出たばかりのサクラはあれよあれよと開花が進行しているようである。

今日、都内で見たサクラはすでに満開に近いものもあった気がする。

この調子でいくと普段であれば開花宣言から2週間くらいは楽しめるサクラも一週間くらいで散ってしまうかもしれない。

雨や風の少ないことを祈るばかり。

東京はこんなに暖かいよ、サクラも咲いたよ、と例のキューガーデンのボスにも知らせてやったらば、
「こちらは真逆で気温はマイナス4度、霜が降りて寒い日が続いている。花なんか咲いてやしない。」という嘆きにも似た返事がきた。

どうやらロンドンはまだまだ寒そうだ。

寒い方が良いか、暑い方が良いか、悩ましい選択である。

話が逸れてしまった。

満開のサクラを見るのも良いが、花がどのようについているかなんてのをジックリ見るのも悪くない。

枝を手繰り寄せて、間近に良く見てみると結構興味深いものだ。

いわゆる芽の部分がほころんで中から花のツボミがニョキっと出ている。

まず不思議というかスゴイと思うのは、冬のあいだの茶色くて小さな芽(冬芽)には到底収まらない大きさの花のツボミが出てきていることだ。

もちろんこれは冬芽を破ったのちに生長してこうなったのだろうけど、あんな小さな冬芽にこんなに大きな可能性が秘められていたとは、ちょっとした驚きだと思うのだ。

さらに花のツボミをよく見て欲しい。


ひとつの冬芽を破った中から花のツボミが3つか4つ出ているでしょ。

ひとつの冬芽からひとつの花のツボミではないのだ。

一箇所から3~4の花が咲くので、全体としてあのようなボリュームがでるのだと思われる。

そして小さいツボミのくせして、ちゃーんと花のガクもついている。

サクラはバラ科なので、花びらも5枚、ガクも5つに割れている。

ツボミのいろだってホラ。
サクラ色とはよく言ったもので、なんともいえない可愛らしいピンク色をしている。

こうやってつぶさに見てみるとサクラの新たな魅力に気づくことと思う。

森を見て木を見ず、ではないが、サクラを見てもひとつひとつの花をつぶさに見たことがない人は案外多いのではないだろうか。

是非、「花見」に出かけましょう!


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