街路樹、そして冬芽の話を続けよう。
今日は外苑西通り沿いにあるアオギリ Firmiana simplex
外苑西通りはアオギリが多くて、外苑東通りはユリノキが多いという差があることも面白い。
アオギリの名の由来となったと思われるのが、緑色の幹肌。
若い数年はご覧のように青々としている。
年をとるにつれ青々した感じは薄れるが、それでもどこか青みがかっている。
面白いなぁと思うのはその冬芽。
茶色のスェードのような皮で芽が覆われれている。
この薄い皮のことを芽鱗(がりん)という。
この芽鱗の下に新芽が隠されているのだ。
でもこのスェードのようなカンジは見れば見るほど植物っぽくない。
何かの動物のような気がしてくる。
因みに昨年に芽鱗があったことろから、現在の芽鱗があるところまでがこの一年間で生長した長さということになる。
僕の人差し指で触れている箇所がそうなのだけど、昨年の芽鱗の痕なのでこれを芽鱗痕(がりんこん)という。
が・り・ん・こ・ん??
冗談で言っているんではない。
本当にそう言うの。
ちなみにアオギリは生長もなかなか早くて、昨年の芽鱗痕から現在の芽鱗の距離を黄色い線で示してみた。
50センチくらいは伸びているんではないかな。
アオギリは幹肌の色、冬芽、花、そして実とそれぞれとても面白いので是非見つけたらば観察してみて欲しい。
今は、冬芽に目を向けるべし。
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