2013年1月10日木曜日

サトウキビ、ざわわ


通常の話題、宮古島の話題と行ったり来たりで申し訳ない。

沖縄県ではサトウキビ栽培が盛んであるというのは誰でも知っていると思う。

でも、実際に足を運んでみて、その耕地面積というか栽培面積の広さをみると圧倒されてしまう。

もうそこらじゅうサトウキビなんである。

サトウキビ Saccharum officinarum はイネ科の植物である。

なのでサトウキビ畑をみて、ススキみたいだなぁと思ってもあながち間違っていないかもしれない。

花穂や葉の様子がとても似ている。

しかし茎の様子が決定的に違う。

しばし地を這ったかのように水平方向に伸びたかと思いきや、途中からグイッと垂直方向に方向転換して天へ向かって伸びているのだ。

育ったサトウキビを収穫するのはもっぱら人の手によるようで、カマのようなもので地道に茎だけを積み上げていく。

これはかなりの手間、および重労働だと思うよ。

砂糖の原料がこのような地道な作業に支えられていると知るだけでも価値がある気がした。

サトウキビは砂糖の原料になったらオシマイか?

いやいやそうではないんだな。

いわゆるバイオエタノールといって、燃料になるのだ。

宮古島ではその名も「宮古島バイオエタノールプロジェクト」といって、サトウキビから積極的にバイオエタノールをつくっているようだ。

バイオエタノールとはサトウキビに含まれる糖分を発酵させてつくる燃料であり、サトウキビはもともと大気中の二酸化炭素を使って光合成をおこなって成長しているので、サトウキビを燃やして排出される二酸化炭素はもともと大気中にあった二酸化炭素なので、全体の二酸化炭素量は増えないという発想。

これをカーボンニュートラルと言っているが、いわば理想の燃料ということになっている。

なんか詭弁のようだがそうなのだ。

例えばゴルフ場のカートなんかもバイオエタノールを燃料としているという徹底ぶり。


カーボンニュートラルという発想に加えて地産地消という面もクリアしている。

燃料の地産地消ってことは、燃料を運ぶために新たな燃料を燃やす必要がないんだから、良いんじゃぁない?


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