昨日は木の剪定の話をした。
ちょっと唐突だったかな。
ブランチカラーなどと専門用語を出したので面食らった人もいるかもしれない。
枝を剪定して落とすとして、どこで切っても良いですよというものではないですという話。
具体的には今日の写真のようなイメージ。
まずいきなり③で切ってはいけない。
③でいきなりノコギリの刃を入れると、最後まで切り終える手前で樹皮がはがれてしまう。
これは枝そのものに重みがあるので、その重みに樹皮が引っ張られて、ノコギリが枝を切断するよりも前に樹皮がはがれてしまうのだ。
こうなると傷口は粗くなるし、傷口をふさぐカルスの発達も阻害される。
さらには見た目にも美しくない。
昨日の写真を思い出して欲しい。
スパッとキレイな切り口こそが目指す切り口である。
そこでまず枝の適当な場所で下から切れ込みを入れる(①)。
入れた切れ込みから1センチ程度離れた箇所の枝の上部からノコギリを入れる(②)。
するとある程度ノコギリが入ったところで点線のようにメキメキっと枝が切れる。
こうなると剪定したい枝の重量が軽減されるので、あとはブランチカラーに沿ってノコギリをいれる。
すると昨日の写真のようなキレイな切り口になる。
街を歩いていて、剪定の痕を見ると、①と②のステップを省略していきなり③に取り掛かって、挙句木を傷めているケースが散見される。
手間を惜しんでいるというよりも、単純にこういうことを知らない人が多いのだと思われる。
是非、基本を理解して、樹木に優しい手入れをしていこうではありませんか。
2 件のコメント:
こんにちは。
目から鱗です。実は、1月に古梅の剪定を初めてしたのですが、無知が云え3のところで切りました。しかし、どうも最後がささくれて綺麗に切れないので、こういうもんかと思いながらやっていました。
こういった細かいコツは、親から子とか、師匠から弟子への伝達しかないような気がします。とても、興味深く拝見しました。教えて頂きありがとうございました。
riさん
嬉しいコメント有難うございます。
今日のブログで紹介させていただきたいと思います。
もし差し障るようでしたら、コメント欄に書き込むなどお知らせください。
すぐに対応させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。
花咲ジジイ
コメントを投稿