数日前のテレ朝Jチャンネルの中で
「街路樹に忍び寄る50年問題」
という特集をやっていたのだけど見た人はいますか?
とても興味深い内容で食い入るように見てしまった。
内容を簡単に説明すると・・・
街路樹が植えられるようになったのは戦後、特に東京オリンピックのころ、戦後復興、新しい街づくりの一環として盛んに行われた。
ところが街路樹は根を十分に張れない、強度の剪定を強いられる、日照やビル風の問題などなどから、その樹種そのものが持っている寿命よりも早く衰退が始まってしまう。
それがいわゆる50年問題であり、最近各地で聞かれる倒木による事故のニュースがそれを裏付けている。
・・・というようなもの。
因みに写真にある表参道のケヤキ並木にはケヤキの木がおよそ160本植えられているが、それらもかなり老朽化が進んでいるらしい。
東京都では2014年度には約68億円の予算をとって街路樹の診断に当たっているというが、東京には約84万本の街路樹があり、うち調査対象は5万本。
全ての調査終了までには10年かかるという気の遠くなるような話。
こうなると樹木医など街路樹診断ができる人材を育てることも大切だろう。
最近はLCC(格安航空会社)の路線充実の一方で肝心のパイロット不足が問題になっている。
樹木診断も同様に、対象樹木は逃げも隠れもしないのだから、これを裁けるだけの人材を投入することが必要ではないだろうか。
番組内では、ついこの前倒木事故のあった神奈川県川崎市多摩区の例を取り上げていた。
多摩区街路樹はおよそ8万本で年間維持費(予算)は800万円。
(単純に考えると街路樹1本あたり100円!!)
樹木医が足りないのか、それともコスト高なのか、多摩区では区の職員が痛んだ樹木を目視で見つ出しているという話だった。
いろいろあるよなぁ。
樹木に関心のある自分としては、是非この輪に加わって、これまでの経験や知識、さらにはツリークライミングの技術など活かして役立てないものかと思わずにはいられないのであります。
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