2008年7月7日月曜日

サイン
   
        
葉っぱの色がところどころ抜けてしまって、何やらモザイクっぽい斑模様になっているのを見たことがないだろうか?
    
上の写真がそうで、この葉っぱは ヒイラギモクセイといってヒイラギとモクセイを掛けたもので、本来はつやっぽい緑色の葉っぱのはずである。
   
ここに何かがいる。
   
葉っぱの上に小さい赤いものがポツポツと見えるだろうか?
何がいるかというと、 アカハダニ 漢字をあてると赤葉ダニ 英語で言うと red spider mite
   
この前ゾウムシは葉っぱの縁を齧るのでそのパターンを見れば、ゾウムシだと特定するのは簡単だ(6月23日付)と書いたのだけど、このアカハダニの引き起こす葉っぱの色が抜けて斑模様になるというのが典型的な被害のパターンだ。
    
試験で「これは何の被害か?」とよく出されるので、その度にガッツポーズをとるという言わばサービス問題である。
   
で、アカハダニは身体の色が赤く、その体長は1ミリにも及ばないくらいに小さい
虫眼鏡でグッと近寄って見ないと分からない。
デジカメでよってみても、これが限界である。
    
   
虫眼鏡がなくても、被害にあっている葉っぱを間近にみると、赤い小さい点がウロウロと動いているのが見えるはずだ。
アカハダニは結構活動的で、動きが体のサイズに比べると素早い
   
さらにこれはダニなので、ゾウムシなどとは異なり手足が8本ある。
加えて英語で red spider mite と言うように、を吐き出すこともあって、葉っぱの色が抜けて斑模様になっていて、さらに糸が張ってあれば、もう間違いない。
   
このように、植物は喋れないけど何かしらサインを発していて、それに気付いてあげて早めに手を差し出すことができるかが、分かれ目と言えよう。
   
今日の写真は縮小率をやや下げてあるので、クリックして拡大して見てみてください。
2月5日に書いたのですが、虫眼鏡ひとつあると散歩がグッと楽しくなることうけあいです。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは

葉ダニについて園芸コンサルタントの花咲ジジイさんにご相談したいことがあります。

職場のカポックがハダニにやられています。そして、べとべとで近づけません。

ホームセンターで「花セラピー」という農薬を買ってかけていますが、一向に回復の兆しがありません。

かけ方が悪いのでしょうか?
アドバイスをいただけるととてもうれしい。

匿名 さんのコメント...

きましたね、手強い質問が・・・。

まず本当にハダニなのかをご確認を。

そして本当にハダニだったら被害状況を確認。近づけないほどやられているとなると、かなり思い切って切り戻して、来シーズンに期待するしかないかもしれません。

ホームセンターなどで売っている薬の説明書を良く読んで、それに従って処置をしてみるのですが、害虫も生き残るのに必死で、世代を変えていくに従って、その薬に強い世代が出てくるのでイタチごっこです。さらに薬は益虫も殺してしまうのであまりお勧めはできません。

でも使うとなると、こんなのはどうでしょう?
http://www.sc-engei.co.jp/guide/syo00511.html
園芸用でんぷんスプレーといって、でんぷんから出来ていて、ハダニを窒息させるようです。

とにかく被害が大きければその部分を切り捨てるしかないと思われます。

匿名 さんのコメント...

さっそくのお返事ありがとうございます。

ハダニかどうか確認を!と言われ、ねんのためにネットなどで検索しましたところ、どうやらハダニじゃないかもしれません。
動いていないし。

素人ながらさらに調べてカイガラムシかな?という結論にたどりつきました。

建物の中なので、太陽光に直接あてていないのも原因なのでしょうか?

カイガラムシもでんぷんスプレーでいけるでしょうか?

ちゃんと剪定用のはさみを準備し、ひどいところは切り捨てようと思います。

また、経過を相談させていただくかもしれません。
ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

ベトベトで・・・とおっしゃるのでハダニっぽくないなぁ、と思って、まずは確認をと申し上げました。

カイガラムシは大きさはマチマチですが、2~5ミリはあり、手足のようなものは見えず、ジッと動きません。
樹液を吸って、排泄物を出し、それがベタベタするのです。

そうですか、カイガラムシですか。
もっと厄介ですね。というのは、やつらには薬はほとんど効きません。なぜなら、カラダ全体が殻のようなものに覆われていて、薬が肝心のところまで届かないからです。

申し上げた「でんぷんスプレー」も効かないでしょう。

カイガラムシは大きいので肉眼でハッキリみえますので、それらを古くなった固めの歯ブラシなどでこそぎ落とすと良いでしょう。
でも被害が大きければ、やはり思い切って切り戻すのが一番でしょう。

慣れないと気持ち悪いかと思いますが、どうぞ気合を入れて頑張ってください。