浅草の夏の風物詩、ほおずき市に行ってまいりました。
・・・夏なんスね、もう。
現地に着いたのは諸事情があって夜9時近かったのですが、なんのまだまだ結構な人出である。
凛々しい祭りルックに身を包んだ、お兄さん、お姉さん、おじさん、おばさんたちが元気良くほおずきを売っている。
おびたただしい鉢の数で、一体どこでつくっているのか気になったので聞いたみた。
お兄さんの言うことには、「茨城県」からきているらしい。
出店の脇に積まれた箱には「JA全農おおいた」とあって大分県からも大量にきているようだ。
屋台が沢山出ていて、お好み焼き、やきそば、ベビーカステラ、大阪焼き、鮎の塩焼きなどなど美味しそうなニオイがたちこめていて、更に金魚すくいなんかもあって、「イヤー、日本の夏、キンチョーの夏ってやつですなぁ」などと古いことを口ずさみながら、なんとなく懐かしい気持ちになった。
浴衣姿のお姉さんなどを見かけると、なおさらである。
ところで、花咲ブログなのでちょっとほおずきのことに触れておこう。
ホオズキ Physalis alkekengi はこの前、当ブログで毒のある仲間として特集したナス科に属す。
あのオレンジ色をした実のようなものは、なんとガクである。
花が咲いて、実をつけるとそれまで花を支えていたガクがソロソロと伸びていってしまいには実を包み込む。そして熟すとオレンジ色になるということらしい。
フーフー吹いて遊ぶ部分が実で、それを包んでいるオレンジ色の殻はガクというわけ。
これは、実を守るためにガクが発達したのではないかと考えられている。
植物ウンチクとしてはそんなところで、あとはお値段。
鉢はほおずき市では¥2500の統一価格だ。
これが高いのか、安いのかとてもビミョーなところだが、浅草の古くから伝わる粋な雰囲気に流されてか結構な売れ行きである。
かく言う僕も一鉢買ってしまった。
「なんかいいな、日本の夏」と思いながらほろ酔いで家路についた。
来週は入谷の朝顔市だ。
忙しいゾ。
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