2008年7月8日火曜日

空飛ぶ種
  

これは何でしょう?
  
仮面舞踏会で使うメガネのようでもある。
  
正解は カエデの種 。
   
植物はその子孫を残すために、いろんな工夫をしている。
花粉を時には虫に運んでもらったり、時には風に運んでもらったり、なんていうのが良い例だ。
  
種も例外ではない。
同じ植物同志が近所で、光、水、栄養を奪い合うよりも、より遠くにいってもらって、そのテリトリーを広げようとする。
   
植物そのものが歩いていくわけにも行かないので、誰かに持っていってもらう。
それが、風のときもあれば、鳥や動物のときもあるし、ヤシの実のように海流に運んでもらうときもある。
  
洋服にひっつく種があるけど、あれも人間や、犬などの動物に運んでもらうため。
赤く実るナンテンピラカンサモチノキなどは、鳥などに食べてもらって、飛んでいった先でフンの中に入っている種がそこで芽を出す
  
このカエデはに運んでもらうタイプ。
熟して、その時がくるとこの一対になっている実が半分になって落ちる。
落ちるときに、クルクルと回りながら、ヘリコプターの羽のように旋回して、風が強いと飛んでいく。
竹とんぼ のようなカンジだ。
  
本当に自然はよく出来ている。
   
カエデの花は以前紹介したけど(4月11日付)、そのあと実はこんなカンジだ。
紅葉の時期にばかり目がいくけど、普段もなかなかオモシロイやつなのである。
  

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