空飛ぶ種
これは何でしょう?
仮面舞踏会で使うメガネのようでもある。
正解は カエデの種 。
植物はその子孫を残すために、いろんな工夫をしている。
花粉を時には虫に運んでもらったり、時には風に運んでもらったり、なんていうのが良い例だ。
種も例外ではない。
同じ植物同志が近所で、光、水、栄養を奪い合うよりも、より遠くにいってもらって、そのテリトリーを広げようとする。
植物そのものが歩いていくわけにも行かないので、誰かに持っていってもらう。
それが、風のときもあれば、鳥や動物のときもあるし、ヤシの実のように海流に運んでもらうときもある。
洋服にひっつく種があるけど、あれも人間や、犬などの動物に運んでもらうため。
赤く実るナンテンやピラカンサやモチノキなどは、鳥などに食べてもらって、飛んでいった先でフンの中に入っている種がそこで芽を出す。
このカエデは風に運んでもらうタイプ。
熟して、その時がくるとこの一対になっている実が半分になって落ちる。
落ちるときに、クルクルと回りながら、ヘリコプターの羽のように旋回して、風が強いと飛んでいく。
竹とんぼ のようなカンジだ。
本当に自然はよく出来ている。
カエデの花は以前紹介したけど(4月11日付)、そのあと実はこんなカンジだ。
紅葉の時期にばかり目がいくけど、普段もなかなかオモシロイやつなのである。
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