2014年12月5日金曜日

共存


とあるアパートにて。

一応門扉があって、その壁を見ていたらあることに気付いた。

壁のすぐそばにカヤ Torreya nucifera があったのだけど、そのカヤと壁の関係がとても興味深かったのだ。

ご覧のようにブロック塀はカヤをよけるように、ブロックを半切して積み上げられている。


もちろんこれはカヤを気遣って、あるいは尊重してのこと。

壁を建てるために邪魔なカヤを伐るのではなくて、カヤをそのままに壁を建てようとしたわけだ。

これは良いね。

人間は自分の都合で「邪魔だから」といって、いとも簡単に木を伐ってしまう。

こういう共存の方法を探ることは大変ヨロシイ。

さてはかなりの植物愛にあふれた人なんだろうな、と勝手な想像をする。

ときどき木に直接釘を打ちつけて、そこにホウキやチリトリをぶら下げる人もいる。

このカヤにもホウキがぶら下がっていたので、上記の植物愛はまやかしかっ?!と憤りそうになったが、よくよく見てみたら、細くて小さな枝(すでに枯れている)にホウキを引っ掛けてあるだけだった。

なーんだ、疑ってごめんよ。


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