クリスマスが過ぎた。
クリスマスは英国ではもちろん一大イベント。
多くの人たちは家族と過ごす大切な時間。
仕事は休みになり、それぞれ帰郷、もしくはホリデーへと出かけてしまう。
人間は休みでも植物たちには休みはない。
キューガーデンなどの植物園でも休日シフトを組んで、それぞれ植物たちの世話にあたる。
英国人は家族と過ごすためいなくなってしまい、家族のいなかった僕はクリスマスは「稼ぎどき」だった。
同じように母国を離れて独り過ごす人たちがもっぱら休日部隊に名を連ねていた。
キューガーデンなんかだと、スケールが大きいのでパームハウスで一人、テンパレートハウスで一人、POWで一人、バックヤードのナーセリーに三人・・・といった具合で園内にガーデナーだけで10人近くが働いていたと記憶している。
さらにクリスマス特別手当なんかもついたりして、勤務条件はすこぶるよろしい。
僕も自らすすんで休日シフトに入り、クリスマスは静まり返った植物園内にて過ごすことがほとんどだった。
クリスマスは一般公開もされていないし、世界遺産のキューガーデンを独り占めしたような気分になれる。
静まり返った園内を好きな場所を好きなだけ味わうことができる。
今考えるととても贅沢なひとときだった。
当時のクリスマス勤務部隊の友人、スペイン人のカルロス君はいまだにクリスマス勤務を続けているようだ。
彼の撮ったクリスマスのキューガーデンの様子をご紹介しよう。
気温が低くぴーんと張り詰めた空気がなんとなく伝わってくる。
スノードロップなんかも咲きはじめて、じょじょに春へと向かいはじめているようすがわかる。
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