2012年12月11日火曜日

巨木探訪 その5


大阪でレンタカーを借りて四国に向かった理由は何だったのか?

それは高知県大豊杉の八坂神社境内にあるスギを見に行くためだったと言っても過言ではない。

たった一本の杉の木を見るために四国へ渡った言えば、酔狂な感じもするかもしれないが、実際そうだったのだ。

四国といえば牧野植物園などにも個人的には興味があったが、今回の我がチームはそこにはまったく興味が無かった。

車を走らせて八坂神社にたどり着いたのは夕方だった。

この辺の詳しいくだりは、旅日記の第7日、もしくは第8日あたりをご覧いただきたい。

目的地が近づくと車を運転していても「日本一の大杉」という標識が各所に目につくようになる。

八坂神社の入口にも
「ようこそ大杉へ 日本一大杉入口」
という看板が立っていた。


ところで、日本一の大木・巨木とはどういう定義なのだろうか?

樹高?幹の太さ?樹齢?

「日本一の大木」としてネット検索してみても、色んなのが出てくる。

幹の太さというのも基準のひとつであることは疑いがない。
DBH(Diameter at Brest Hight)といって、胸の高さの幹の直径、すなわち地面から130センチの高さの幹の直径を測るのがひとつの世界基準となっている。

このスギの横にあった案内板によれば
樹齢3000年以上ともいわれ、二株が根元で合着している。
【南の杉】根回り20メートル、根と幹の境界部17メートル、樹高60メートル
【北の杉】根回り16.5メートル、根と幹の境界部13.5メートル、樹高56メートル

昭和29年の台風29号、昭和45年の台風10号によって大枝折損の被害

そして昭和27年に国の特別天然記念物に指定されている。

樹高60メートルと56メートルということだけど、僕の目にはそこまではないように見えた。

60メートルってかなりですよ。

恐らく台風や落雷などで、これよりも実際は低いのではないかと思えた。

別にケチをつけるわけではない。

いずれにせよ、ものスゴイ大木には違いない。



幹の一部は朽ちてしまったのだろう、補強のために銅版のようなものが張りつけてあったりする。

上記のふたつの台風って昭和に起きたことでしょ。

このスギはおよそ3000年ここにあるってんだから、我々の知りえないような試練に耐えて今に至ったに違いないのだ。

多くの難局を乗り越えてきたものだけが持つ、説得力というか風格が漂っていて、ただただ口をあけて見上げるしかなかった。

四万十の清流、香川のうどん、高知の牧野植物園などなど他にも四国の名物は沢山あると思う。

ただ今回はそれらには一切目もくれず、たった一本の杉を見るために高知に行ったというあたりにロマンがあると思うのだがいかがなものだろうか?


2 件のコメント:

ぴーさん さんのコメント...

静岡では、天然記念物の頼朝杉が倒れたってテレビで言っていた..倒木は仏像にするらしい。

花咲ジジイ さんのコメント...

ぴーさん

コメント有難うございます。

頼朝杉の話、知りませんでした。

鎌倉の鶴岡八幡宮のイチョウも倒れたとき社会ニュースになりましたよね。

巨樹、古木に魅かれるものがあるのだと思いますね。