巨木、古木というのは各地に見受けられる。
そしてその多くは、神社の境内や、寺院の敷地内にあることが多い。
これは恐らく神社も寺院も歴史が古く、その土地に長く存在しているからではないだろうか。
その敷地内の樹木は必然的に守られることになる。
マンションなどであれば建てかえも数十年おきにあって、その都度樹木が伐採されてしまうということがママある。
なので樹齢数百年などという樹木のある場所というのは自ずと決まってくる。
今日ご紹介するのは一度ブログでも書いたが、飛騨高山の飛騨国分神社のイチョウ。
樹齢ナント1200年、目通り約10メートル、樹高約37メートルという堂々たるもの。
屋久島のような場所ならまだしも、神社境内とはいえ市街地に樹齢1000年を超える木があるというのはオドロキである。
因みに屋久島では樹齢1000年を超えるものを屋久杉と呼び、それに満たないものを小杉と呼ぶと習った。
このイチョウは杉ではないが、樹齢的には堂々の「屋久」という称号を得るに足る偉大さを誇っている。
そして訪れたときはまさに黄葉の最盛期。
生憎の曇天ではあったが、樹木全体が黄金色に輝いていた。
もし晴天でこれを見ることができれば・・・とやや悔やまれる。
さらに素晴らしいと思ったのは、樹形。
美しい円錐形をしている。
巨木、古木は往々にして雷にうたれたり、火災にあったり、戦火にあったりして、とにかくダメージを受けて本来の樹形が失われてしまっていることが多い。
その点、このイチョウはまさに教科書的なたたずまいを見せていた。
根本も素晴らしい裾広がりになっていて、ちょっとやそっとでは揺るがない力強さがあった。
あと何百年かは磐石だろう。
キラキラと黄金色に輝くイチョウ。
一年のうち、何日間こういった姿が見れるだろうか。
ラッキーとしか言いようがない。
良いものを見た!と、とても得した気持ちになった。
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