第15日 さらば東京

屋久島の朝は晴れていた、と書いたが肝心の写真を忘れていた。

ということで、屋久島から東京に戻り、麻布十番の善福寺のイチョウを再訪し、RHSJさんのパーティーに参加し、大丸で買い物をして、彼らのホテル近くの居酒屋で祝杯をあげた。

彼らの来日から今日までアッという間だった。

色んな問題、苦難、ストレスもあったが、それ以上に達成感、満足感、連帯感、そして友情なども大きく芽生えたように思う。

英国にとどまらず、世界でもトップをゆく樹木のエキスパートと2週間寝食をともにして友情を育めたことはまさにプライスレス。

２週間ぶりに自宅に戻って、なんともいえない安堵感に包まれた。

この２週間の出来事は事実には違いないが、どうもどこか別の世界で起きたことのような気もしなくもない。

家でシャワーを浴びて、久しぶりに体重計にのってみた。

なんと1.5キロ体重が減っていた。

ウィルソンの足跡を追うことに夢中になって、お昼ご飯を食べない日なんてのも結構あったしね。

とにかく毎日よく歩いた。ときには走った。

今朝は疲れていたけど、目覚ましを6：20にセットして彼らのホテルに最後の見送りに行く。

これで我々の２週間に渡るアドベンチャーも大団円を迎える。

ボスと固い握手を交わし、ギュッとハグした。

別にそういう気分を盛り上げようってわけでは決してないんだけど、なんとなく心の奥がゾワゾワっと震えた。

キューガーデンとは切っても切れない関係にあるので、またこれからもちょくちょくこのボスとは会うことがあると思う。

でもそのときは、これまでのボスと生徒って関係ではなくて、2週間類まれなる経験を共有した同胞のような感覚で再会できるのではないかと思って今からそれが楽しみだ。

齢47にして、得難い貴重な経験ができた。

感謝。