2008年6月17日火曜日

シロツメクサ Trifolium repens
  
   
クローバーという名前のほうが馴染みがあるだろうか。
                  
今、河川敷などを散歩したりすると一面このクローバーで覆われていたりする。
             
このシロツメクサはマメ科に属するので、マメ科の特徴をチャンと持っている。
        
まず、花のカタチ
何となくポンポンのような白くて丸いのが花だと思えるけど、小さな花が集まってこのカタチになっている。一つ一つの花は近寄ってみてみると、左右相称になっているのが分かる。
スイートピー、エニシダなんかの他のマメ科の花と同じ作りだ。
       
そして、
今はまだなっていなかったけど、マメ科の実は枝豆のように「サヤ」に入っている。
      
さらに 根粒
根っこのまわりに白くて小さなツブツブが見えるだろうか。
        
     
根粒って初めて聞くかもしれない。でもこれはマメ科のほとんどが持っている特徴だ。
     
植物に必要とされる 3大栄養素窒素リンカリウムというのはよく知られている。N・P・Kってやつだ。
この窒素は実はこの世に漂う空気中に80%近く も含まれている。
こんなにありながら、植物は自らの力でこの窒素を利用できない。アンモニアなどの化合物にカタチを換えないとダメなのだ。
         
そこでこの根粒の登場となる。
これは一種のバクテリアで、マメ科の根につく。
           
根粒菌は大気中の窒素を植物が摂取しやすいようにカタチを変えてやる。これを窒素固定といっている。その代わりに植物は光合成で作り出した栄養の一部を根粒菌に与えてやる。
こういった持ちつ持たれつの関係を 共生 といっている。
                 
そんな訳で、このシロツメクサは荒地でも自ら栄養を作り出して平気で増える。
痩せた土地を豊かにするためにわざとクローバーを植えるという手法もあるくらい。
              
いやー自然って本当にうまく出来ていますねぇ。
                
まあ、そんな事情がマメ科の植物にはあるのだけど、カタイことは抜きにして散歩に出かけよう。
茎の長いシロツメクサの特徴を活かして、童心にかえって昔からの遊びに興じるのも楽しい。
                 

                      

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

昨日、四つ葉のクローバーを同じ場所にたくさん発見しました。これって、クローバーの性質? それとも、何かいい事がたくさん起こるってことなのかなぁ?

匿名 さんのコメント...

正直に告白しますと、花咲ジジイはクローバーが群生しているのを見ると、四葉を探すのですが、生まれてこのかたただの一度も発見したことがありません。

その四つ葉の集団は一体どこに・・・?
是非カメラを抱えて駆けつけたいものです。

一説によると、踏まれたりするなどのストレスを受けると四葉になるというのを聞いたことがあります。

かのギネスブックには、「18葉」が載っているのだそうで、こうなると逆に本来の三つ葉を捜すのが難しいということにもなるのでしょうか・・・。

匿名 さんのコメント...

シロツメクサの花が咲いたら・・・
ラスカルしか思い浮かびません。
失礼しました。

昔はれんげの仲間かと思っていました。

匿名 さんのコメント...

私もラスカル派です!!
ちょっと聞いた話ですが、四つ葉を見つける人はある種の能力が備わった人らしいです。

ストレスで四つ葉。。
なんだかかわいそうですね。上に書いたような方はその叫びを体で感じているのかもしれませんね。。