まずはこの葉は何かというと、クズ Pueraria lobata といってマメ科のツルがバンバン伸びる植物の葉である。
クズは漢字で書くと 葛 となり、葛餅などでよく知られる。
さらに風邪を引いたときに飲む 葛根湯 もこの根から出来ているらしい。
なんか役に立つ植物のようだけど、この生長たるや凄まじいものがあり、手に負えない雑草ともいえる。
この前、草刈をしたという話をしたときもこのクズがあって、草刈機にツルが巻きついて作業が難航した。
葉っぱを良く見てみると、なにやら齧られたあとがある。
世に言う害虫には、咬むタイプ、吸うタイプ、舐めるタイプに大体分類されるのだけど、その中にも明らかなパターンがある。
このように葉っぱの周辺をギザギザに齧って独特のパターンを描くのは、まず間違いなくゾウムシなのだ。
ゾウムシは顔がちょっと面長の甲虫で、幼虫のときは土中で過ごし、成虫になって地上に出てくる。
「これは、どこかにいるゾ」と思って目を凝らしてみると、そこら中にゾウムシがいた。
これはコフキゾウムシというやつらで、本当のカラダの色は黒なのだけど鱗片がついているので薄緑色に見える。恐らくこのコフキ=粉ふき という名前はこの鱗片からきているのだろう。
今度別の機会に書こうと思うけど、害虫に関しては 早期発見早期処置 が決め手だ。
なんかおかしいな、と思ったら葉っぱの裏を見るべし。
害虫は外敵から身を守るため、日中の強い日差しから身を守るため、表に比べて柔らかい葉の組織を食べるため、などの理由で葉の裏にいるケースが多いのだ。
このゾウムシはそんなのお構いなしにバリバリ葉っぱを食べていたけど。
よく見ると、生殖活動も同時に行っていておとりこみ中だった。実に忙しいやつらである。
2 件のコメント:
ゾウムシも色々ですね。学校でコクゾウムシをなんかで習った覚えがありますが、アレはナンだったか。そういえばランキング朝20位台にランキングしてましたね。海外出張中ちょっと見ない間に大躍進です。
ランキングの急上昇振りには、正直、私も驚いています。これというのもぴーさんのように毎日熱心に読んでいただいている方がいてこそと、心から感謝しております。
これを機に、もっと色んな人が気軽に立ち寄ってくれるようになるといいなと願わずにはおれません。
コメントを投稿