2008年6月24日火曜日

ホラーな出来事
     
           
汚い足の写真で申し訳ない。
バンソコウを貼ってるけど、今日ちょっとした事故があった。
                
もう今日の作業はオシマイと片づけをしていて、自分の植木ハサミ、剪定ハサミ、剪定ノコギリがついたベルトをヒョイと持ち上げたときだった。
              
どういうわけかホルダーからこの前買った植木バサミが滑り落ちた。
その鋭さと切れ味は5月30日の花咲ブログを見られたい。
                 
滑り落ちて、僕の左足に落ちた。
アッという間の出来事で、ちょっと痛かったので足元を見ると、地下足袋に穴があいている。
どうやら刃の先から足の甲に落ちたらしい。
             
親方が「大丈夫か。ちょっと地下足袋と靴下脱いでみ。」
と言うので、恐る恐る地下足袋を脱ぐ。地下足袋には穴があいていて、靴下の同じ場所にも穴があいている。地下足袋と靴下だけに穴があいてそれで終る訳がない。
           
「ヒエー、見たくない。怖いよー」と思いつつもゆっくりと靴下を下げると、大きさ8~10ミリの穴が足にあいていた。傷の大きさは大したことないが、深さが分からなかった。
不思議とそんなに痛くはない。
                  
でも直視するのはチョット怖いので、水道の水で洗ってバンソコウを貼って、仕事が終るやいなや念のために病院に直行した。
             
植木屋の格好でホコリまみれのまま行ったので、受付の看護婦が怪訝な表情で「どうしましたか?」と訊く。
「植木バサミが足に落ちまして・・・」という看護婦との会話を聞いていた待合わせ室の人達の視線を一斉に背中に感じる。
              
幸い傷は大したことがなくて、消毒してもらってオシマイ。
ヨカッタ。
                   
で、思ったのがこの地下足袋というシロモノ。
日本の伝統的作業姿である。
良い点は、安い、木に登ったときなど枝の感触が足に伝わって繊細な仕事が可能、といったあたり。
悪い点は、雨のときなどスグにビショビショ、足に何か落ちてきたら痛い、靴底も薄いので現場に釘などが落ちていたらかなり危ない。
                  
                    
またか、と思わないでいただきたいが、英国、いやヨーロッパどこでも、あるいはアメリカも園芸作業時の足元は 安全靴 だ。写真は僕がずっと使っていた園芸用ブーツ。これはもはや日本以外の園芸スタンダードという気がする。
     
靴底は厚く、まぁまぁ防水、何より足先に鉄板が入っているので丸太がつま先に落ちてもへっちゃらだ。
その代わりに木に登ったりするときの繊細なグリップには欠ける。
              
どっちが良いとは一概には言えないけど、この地下足袋というのは日本ならではの本当にユニークな履物と言えよう。
因みに園芸仲間の外国人が日本に来ると、この地下足袋は人気お土産アイティムの筆頭である。
サイズが合わずに断念する外国人も多いが。
                
親方が僕の足にバンソコウを貼りながら教えてくれたもっとホラーなお話を最後に。
                
脚立に登って刈り込みバサミ(刃渡り30センチくらい)で剪定を行っていて、誤って落ちた。
落ちたときに持っていた刈り込みバサミが腹に刺さった。まさに切腹ものである。
自力で病院に行けるようなものではなく、救急車を呼んだそうだ。
               
うひー。
本当に気をつけてやらないと、植木屋仕事も命懸けだ。
            

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

読むだけでぞわわっとする話です。
まずはお大事に・・・。
気をつけてね。