2008年6月20日金曜日

アメリカシロヒトリ

予め申し上げておくと、今日の内容は賛否両論分かれることと想像している。
でも、花咲ジジイの植物ライフの一環として実際にあった話であるので敢えて書くことにした。
  
昨日、今日の2日間、僕は植木屋の親方と一緒に アメリカシロヒトリ という毛虫と闘っていた。
   
これは親方がさるスジから頼まれた仕事だそうで、僕はその手伝いをしたに過ぎないのだけど、これが滅多にある経験ではなかったように思う。
   
仕事内容は至ってシンプル。
毛虫を取り除け」というミッションに従って、都内某所のサクラ並木、フウ並木でアメリカシロヒトリという蛾の幼虫が大量発生している枝や葉っぱを片っ端から剪定して、それらを袋に入れて捕獲するという作戦だ。
   
親方がゴンドラと呼ばれるクレーンに乗って木の上にあがり、毛虫に食害された枝や葉を剪定して下に落とす。
僕が下で待ち構えて、それらを大きなビニール袋に入れて捕獲する。
   
本当に単純なんだけど、食害されている街路樹の数がハンパでなかったし、毛虫の数もハンパではなかった。
上から落ちてくるのは枝や葉っぱだけでなく、毛虫も大量に降ってくる。
   
なんか首のまわりがモゾモゾするなぁと思ったら、毛虫だったり、休憩の時間に自分のズボンをフト見てみると数匹の毛虫が僕の足を登っていたりした。
   
このアメリカシロヒトリは、カラダの割りに動くスピードが猛烈に速い。上から塊で地面に落ちた奴らが一目散に逃げようとするのを片っ端から踏み潰した。大量殺戮。
殺生もいいところである。
  
不幸中の幸いで、この毛虫はせいぜい体長2センチから3センチ、色も地味で毒もないので、慣れてしまえば恐れるに足らない。
   
もし、これが体長5センチ以上の大物で、色もド派手で、毒を持っていたら気絶、失禁モノである。
  
1日で何匹捕獲、もしくは踏み潰しただだろうか。
何万匹ではきかないだろう、何十万匹、いやひょっとすると何百万匹かもしれない。
  
毛虫嫌いの方も多いと思うので、拡大写真は載せないことにした。
写真で見ると本当にヤバい。
(一応、学術的目的の名目のもと、何枚か接写した。御希望の方には特別に個人的にお送りするので教えてね)
   
このアメリカシロヒトリは、サクラのみならず、フウ、プラタナスなど、色んな木につく。
上を見上げて、写真のように枝に綿菓子のように糸が見えたらかなりの数がいる。
あるいは地面に黒いゴマのような糞が沢山散らばっていたら、間違いなく上に奴らはいる。
  
一応、今日で一段落してホッとしているのだけど、まだ予断は許さない。
そもそもの発注者は「区」で、それを請けた業者が、親方に仕事を振ったというわけで、いわゆる下請け だ。
聞くといろいろと業界内でのお付き合いもあって、時としてこういった仕事もあるのだそうだ。
                   
発注者が区という公共事業につき、「施工前」「施工中」「施工後」といったエビデンスも添えねばならない。いわゆるひとつのお役所仕事ってやつだ。
                      
いずれにしても僕としては滅多にない経験を、お蔭様ですることが出来たと前向きにとらえることにした。

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