2008年6月15日日曜日

安全について
  

   
昨日、草刈の話をちょっとした。
ついでといってはなんだけど、もうちょっと角度を変えて付け足してみたい。
  
草刈機ってどういうものかというと、上の写真がそれだ。
小型のエンジンがついていて、両手でこれを持って、先っちょについている回転式の刃で草を刈っていく。当然これに触れば指の一本や二本は軽く飛んでいくだろう。
  
他の草刈機には、先が刃物の変わりにナイロンの紐がついていて、これが回転したときに柔らかい草などを切る、というものもある。
  
庭仕事で使う道具にはほかに
ブロワーといってエンジンで風を起こしてゴミを吹き飛ばすもの、
バリカンといって生垣などを刈り込むもの、
芝を刈る芝刈り機
木を切り倒すチェーンソー
などがある。
  
どれにも共通しているのは、小型エンジンを搭載し、パワフルで、排気ガスを出し、かなりの音と振動を伴うという点だ。
 
 
この仕事に携わるときには僕は常に耳栓を持ち歩くようにしている。
  
長時間こういった仕事をすると耳へのダメージはかなりのものだと思われる。
音だけでなく、振動によるシビレ、排気ガスを吸い込み続けることによる呼吸器障害など、危険が一杯であることをもっと認識するべきだと思う。
  
もし、こういう話を昔ながらの植木職人の方に言うと、「何言ってんでぃ。そんなのイチイチ気にしてらんねぇよ。」と、大きな声で一蹴されてしまうことだろう。
  
ときどき僕はこのブログで「英国では~」というフレーズを使うのだけど、「なんか外国かぶれしているみたいでイヤなカンジ」と思われるのもイヤなので、慎重にせねばとは思っているのだけど、これは声を大にして言っておこうと思う。
  
英国では Health and Safety (安全公衆衛生とでも訳せば良いだろうか) という発想が定着していて、職場での安全に関してとてもウルサイ。
  
  
最初のうちはうるさ過ぎるとさえ思ったほどだけど、その思想と、その合理性を学ぶと逆にそうでない状況に対してストレスを感じるようになった。
  
例えば今回の草刈を機械を使ってやる場合、
 *フェイスガード (飛んでくる小石などから顔面を守る。特に目。)
 *手袋
 *安全靴
 *耳栓
 *長ズボン
  
といったあたりが「条件」となる。
これのうち幾つ守られているだろうか。
  
もはや自分の身を守るのは自分なので、耳栓を常に携行しているというわけである。
  
気合や根性だけでは身は守れない。
健康であってこそ外仕事も愉しめる。
  

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

安全対策は必要ですね。
うちの業界では回転工具はで手袋は危険なので禁止なんですが、草刈機は大丈夫なんですかね。

匿名 さんのコメント...

手袋は回転部分に巻き込まれるからでしょうか? ここでは振動の緩衝目的と作業中に手で草を引っこ抜いたり、かき集めたりするときの利便性からきていると思います。