2010年4月22日木曜日

ビバ 和風
    
     
昨日の続きといえばそうではあるが、ちょっと趣を変えてみよう。
     
さすが神楽坂の気の利いた料理屋である。
    
美味しそうな鶏肉がちょこんと大きな茶色い葉っぱ にのっている。
この葉っぱはかなり大きいぞ。
        
葉の柄、すなわち葉柄の先から葉の先端まで40センチくらいあるのではないかと思われる。
           
これは何の葉っぱでしょう?
    
これは ホオノキ Magnolia obovata といってモクレンの仲間である。
種小名 obovata は 英語obovate = 倒卵状の という意味に通じている。

葉の形を見れば確かに卵がさかさまになっているような形をしている。
    
その枯葉がこのように料理をのせる器として利用されているという訳である。
    
日本の料理はこうやって葉っぱを器として利用したり、料理に添えて彩(いろどり)を愉しんだり、本当に季節感を取り込んで芸が細かい。
      
素晴らしい文化である。
           
一昨日ご紹介した柏餅もその良い例だし、桜餅なんてのもある。
          
直接食べるものもあれば、器とするものもあれば、飾り付けたりとまさに八面六臂の大活躍である。
          
西洋ではこういったものはあるかなぁ と考えてみると、いわゆるエディブルフラワーとか言って花を直接食べたりする習慣はある。
      
さらにギリシャやトルコあたりではゴハンをブドウの葉っぱで包んだ料理もある。
この場合ブドウの葉っぱは食べる。
      
そうやって考えるとあるにはあるんだな と分かる。

分かるがその使い方の多様性などにはやはり日本に一日の長があるのではないかと思われる。
   
ビバ和風!! ってことで明日は別の話題でお目に掛かりましょう。
  
    

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