夏のギラギラした太陽の光に疲れた目を癒してくれるかのような、柔らかいピンク色の花。
それがこのカクトラノオである。
ハナトラノオと呼ばれることもある。
虎のしっぽ に似ているから、と言われているが、果たして似ているだろうか?
まあ、そんなところにケチをつけるのは野暮というものだ。
カクトラノオという名前に着目していただきたい。
これはシソ科の植物であり、シソ科の一般的な特徴として茎を輪切りしにしたときの断面が四角である、ということがある。
その「カク」っとしたカンジを花の名前に取り込んでいるものと思われる。
そしてこの花で一番面白いこと。
それは言葉では大変伝えづらいのだけど、頑張って書いてみよう。
小さな花は茎から十字方向に整列して咲いている。
この小さな花をひとつだけグイっとひねると、この整然と並んだ列から外れて、そこでとまる。
ウーン、分かりづらいか・・・。
言い換えると、12時、3時、6時、9時の場所で規則正しく並んでいる花だけど、それは手で方向を2時、10時、1時など好きなところに動かすことが出来るということだ。
驚くべきことというのは、花の方向を手でグイ、グイっとメカニカルに変えることができるということなのだ。
僕はこれを最初に教えてもらったときに、花でありながらメカニカルに動くその様を見てエラく感心した。
もうちょっと分かり易い写真、もしくはビデオを撮ってまた改めて御紹介します。
1 件のコメント:
虎の尾っぽ見たいの。海草でもウミトラノオと言うのがあります。昔は堕胎薬として使ったらしいですが。
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