2008年9月1日月曜日

Aphid Story
   

この写真はなんだろうか?
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縮小率をいつもよりも下げてあるので、是非クリックして見ていただきたい。
あまりグロなものではマズイと思って、ソフトなやつなので安心して拡大して見て欲しい。
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黒くて大きな虫が一匹、黒くて小さな虫が6匹いるのが見える。
大きな虫はで、小さな虫はアブラムシだ。
なにやら蟻がアブラムシを前に説教をしているように見えなくもない。
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今日の題名もいきなりアブラムシとすると読んでくれない人もいるのではと思って、Aphid(アブラムシ)とソフト路線をとってみた。
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さて、ここからが深い話になる。
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実は蟻とアブラムシは 共生 の関係にある。
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それは何かと言うと、アブラムシは植物から樹液を吸いまくる。アブラムシはお尻についた2本の角のような部分から、甘い液をプププッと吐き出す。
この液はアブラムシ自身が小さい為、いわば霧のような粒になり、かつ大量のアブラムシが木につくため、アブラムシのいる木の下を通ると、「あらっ、雨かしら?」と思って上を見上げたりすることになる。
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この液は甘い ので、ベタベタする。
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悲惨なのはアブラムシのいる木の下に屋根なしの駐車場を借りているような場合である。
愛車はホンの数日でベタベタになり、そこに黒いカビのようなものがはびこる。
何年もそんなことが続くと、愛車は輝きを失い、塗装にも影響がでてくる。
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そんな迷惑千万なアブラムシだが、蟻にとっては有難い奴らなのである。
なんてったって、好物の甘い汁を出してくれるのだから。
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そこで、蟻とアブラムシは契約を交わす。
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「オレが外敵から守ってやるから甘い汁をヨロシク」
「ハイっ!こちらこそヨロシクです」
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なんてやり取りが上の写真だろうか。
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かくしてアブラムシあるところに蟻アリという図式が成り立つのである。
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この話、とても奥が深くて興味深いので、今日は序章ということで。
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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

面白かった!

うんうん、よく見るとアブラムシの頭がみんな蟻の方を向いていて、守られている感じがあります。
蟻は、間違って甘い汁ごとアブラムシを食べちゃったりしないんだろうか?
あまりの自然の不思議に、ちょっと意地悪なことを考えたりしました。

匿名 さんのコメント...

てんとう虫から守ってくれる蟻。
しかし、アブラムシもいろんな色がいたりします。植物によって違うのかな。種類が違うのかな..
アブラムシは植物によくないし、蟻コロリなんかやっています。がんばれてんとう虫。