秋分の日。
いかがお過ごしですか?
気持ちの良い秋晴れでどこかへ出掛けたくなる。
どこかへ出掛けたくなるってことは、出掛けていないってこと。
あれこれとやることが多く、近所の散歩は別として遠出ははばかれるのであります。
こんな日に山歩きなんかしたら気持ち良いだろうなぁ・・・。
さて、場所は甲州街道。
ここのケヤキの街路樹は大きくて見ごたえがある。
実はこれ、昭和39年の東京オリンピックのときにマラソンコースとなり、約1000本が植えられたものらしい。
ということは、樹齢は50年超ということになる。
ケヤキの寿命は長いので、50年程度であればまだまだヤング世代といえるが、都会の街路樹という過酷な環境ではそれほど長生きはできないだろう。
一番の問題は「根」だと思うが、アスファルトに根の周辺を固められ、十分に根を張ることもできないし、通気、排水、はたまた有機物の含有など土壌は樹木の生育には不適といわざるをえない。
そして最近良くニュースになる、倒木や枯れ枝の落下などによる事故が、街路樹に対して人々が厳しい見方をするきっかけとなっている。
街路樹には逆風が吹き、まさに受難のときである。
甲州街道でもこんなケヤキを何本か見かけた。
地上1メートルくらいのところでバッサリと伐られている。
おそらく腐朽などの理由から「危険木」と判断されて伐られたのだろう。
切り口を見てみると、直径約50センチはあるだろうか。
幹周約1.5メートルというのはそれほど大きくない印象だけど、ケヤキってのは堅くて頑丈なので、幹周がそれほどなくても、大きな図体をシッカリ支えることができる。
周辺の同じような幹周のケヤキを見れば建物4階くらいまでに育っていることが分かる。
このケヤキもたぶんそのくらいあったのだ。
切り口はまだ新しく、周辺にチェーンソーを使った後のおが屑が落ちていることから、最近伐られたものであることが分かる。
しかし不可解だったのは、なぜこのケヤキを伐採したのだろうか、ということ。
切り口を見ると、空洞があったり、腐朽が進んでいる様子がない。
目が詰まって、真円に近い形をしていてとても健全に見える。
根元も見てみたけど、空洞があったり、キノコが生えているということもない。
枯れ枝などの支障枝の問題であれば、そこだけ取り除けば良い。
まさか木材として切り出したわけはないだろうし。
何故、これほど立派なケヤキを伐採したのだろうか・・・・。
とても不思議だなぁ。
というか惜しいなぁ。
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