新緑の季節。
4月~5月の若葉のころ、なんでわざわざそんなことを言うのか考えたことがあるだろうか?
確かにこの頃の木々の葉の色は、夏の頃のそれとは明らかに異なる。
例えば、キンモクセイ。
そこらじゅうに植えてあるので珍しくともなんともないけど、改めて葉を見てみると面白い。
普通のキンモクセイの葉を触ったことがあるだろうか?
葉は濃い緑色をしていて硬い。
葉の縁はギザギザになっていて、ちょっとしたノコギリの刃のようになっている。
上の写真を見れば分かるだろう。
奥の色が濃い葉が去年以前のベテランさんたち。
そして手前の黄緑色をした葉が今年の新人さんたち。
その違いは一目瞭然。
そしてその違いは見た目だけではない。
触ってみると、今年の新人さんは柔らかいのだ。
「えーっ、キンモクセイの葉っぱってこんなに柔らかいの?」とビックリするくらい柔らかかったりする。
羊の肉も、マトンは硬くてクセ強いが、ラムは柔らかくて美味しいのと似ている。
若いのが美味しいと思うのは虫たちも同じこと。
彼らは好んで柔らかい新芽を狙って食害する。
理屈は我々がマトンよりもラムを好むのと同じ。
キンモクセイの葉の意外な柔らかさ、なんてのも春の自然観察では感じて欲しいことのひとつであります。
2 件のコメント:
金木犀昨年花の後きれいに切りそろえました。今は青々とした新芽がきれいに出ています。秋にはきれいな花をつけてくれることでしょう。昨年駄目かなと思っていた欅黄緑色の若葉が沢山出てきました。
手をかけただけ応えてくれるなんて素晴らしいですね、植物たちは。
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