チューリップ (2) Tulipa
雪が降って外にも出れず、ヒマだったので、という訳ではないけれど、くたびれたチューリップを分解してみた。
ご覧のとおり、花びらが6枚、雄しべが6本、雌しべが1本という結果。
実はこの花びら6枚というのはクセ者で、通常、花は「がく」があって、「花びら(花弁)」があるのだけど、このチューリップのようにどれががく(sepal)で、どれが花びら(petal)なのか区別が難しい場合、それをまとめて花被片(tepal)と言ったりする。
カッコの中の横文字はそれぞれを英語で表しているのだけど、一度口に出して発音していただきたい。
「セパル」と「ペタル」、区別がつきにくいときはまとめて「テパル」・・・・。
どれもこれも似ていやがって、キーッとなる。
慣れるまでエラく苦労したのを思い出す。
さて、この分解写真を見て何かお気付きでしょうか?
花被片=6枚
雄しべ=6本
と「3」の倍数分のモノが揃っている。
じゃあ雌しべはどうなのよ?
雌しべを輪切りにしてみましたのが下の写真。
子房という種が育つ部屋があり、その中に種の元になる胚珠が3対あるのが見える。
この3の倍数の法則は、チューリップのような単子葉(種をまいて一番最初に出てくる葉っぱが2枚ではなくて1枚)の球根類の植物に共通する特徴なのです。
そうやってみると、スイセン、ヒヤシンスなどそうなっている。
花屋さんに行ったときに花びらの数を数えてみよう。
この法則を体得すれば、花占いで「好き、嫌い、好き、嫌い・・・・」とやるとき「嫌い」から始めればハッピーエンドはもう間違いナシ!!
2 件のコメント:
大阪の石神です。
ブログの案内ありがとうございました。
植物の深い話しがサラっと書いてあって、楽しく読ませていただきました。これからも楽しみにしていますよ。
新規にデイサービスを立ち上げたので、大阪にお越しの際は見に来てください。
石神様 有難うございます。今後園芸療法の可能性などについても触れていこうと思っています。また是非お目に掛かりましょう。
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