チューリップ、最終章。
チューリップ(2)をアップしたところでメールを頂戴しました。
「チューリップの花びらのすぐ下の茎のところに針で穴をチクチクあけると、花がヘニャリとせず、ピンとしたままになる と、聞きました。何故でしょう?」
スルドイご指摘です。
実はロンドンに住んでいたときの大家のおばさんも、彼女のおばあさんから教わったといって全く同様のことを実践していたのを思い出したからです。
そのときはフーンと聞き流してしまって、「ナゼ?」とも思いもせず。
で、今回ちょっと調べてみますと、諸説あるようですがどうやら穴を茎に開けることで
「浸透圧により水を吸い上げやすくなるのでシャンとなる」
「成長のスピードをゆるめる=花期が長くなる」
ということのようですが定かではありません。ぼくはてっきりおばちゃんがおまじないで穴を開けているのかな、程度にしか思ってませんでした。
で、チューリップについて書き忘れていたことがひとつ。
チューリップは切花であっても、成長が旺盛で花が開いたり閉じたりする。
これは、花びらの表と裏の細胞の成長に適した温度が違うからで、例えば8~15℃くらいでは花びらの外側が成長するので花が閉じ、17~25℃くらいになると花びらの内側が成長するので花が開くというわけ。
暖かいときに花が開けば花粉を運んでくれるハチなどの活動が活発になるタイミングとシンクロするという、すごく合理的な自然のしくみには驚かされてしまう。
でも成長を終えると写真のように花びら全開で閉じることなく朽ちていく。
いと悲し。
1 件のコメント:
ブログのお知らせ、ありがとう。
英国からの便りの続きのようで、楽しみです。
写真が素晴らしいです。性能の良いデジカメなんでしょうか?部分を切り取るセンスもよいですね!気に入った写真は自分の壁紙にさせてもらってもいいですか?
最近のチューリップはなんだかいろいろな種類があって買うときに悩みますが、結局オーソドックスなヤツがいちばんカワイイと思います。
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