近所を散歩していて、「ありゃ随分スッキリしちゃったなぁこの庭」と思って、見ていたらご覧のとおりサクラの木の枝がバッサリと切られていた。
「うわー、やっちゃったな、こりゃ」とサクラが気の毒になった。
どいう事情かは知らないけど、サクラはかなり繊細で細い枝などを切るには問題は少ないが、ここまで大きく切ると 致命傷 になりかねない。
賛否両論あるのだけど、とくにサクラのようにセンシティヴな木は切った後には癒合剤を塗るというのが一般的。このサクラには、その形跡もなく 「イテテテ・・・」といううめきが聞こえてきそうである。
のこぎりで切れるサイズではなかったので、チェーンソーを使ってあるあたり、それなりのプロが切ったものだとは思うのだけど。
気の毒。
一方、ウメは切ってやることでそこからまた元気よく枝がでるし、切ってやらないと枝が込み入りすぎて風通しが悪くなって、とくに夏場に蒸れたりするので、積極的に剪定する。
樹形も保てるし。
今日の題名、サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカは僕が勝手に言ってるんじゃぁなくて、植木屋界の金言なのですな。
2 件のコメント:
この言葉は私も聞いたことがあります。
実家の庭に八重桜があって、30年くらいの月日を経てそれなりの大きさになっていたのですが、「枝が伸びすぎ」「毛虫がいや」と、素人の母がいきなり剪定。
小枝だけにしておけばよかったのでしょうが、なんだか勢いづいたらしく、大振りな枝も切ってしまったために、その八重桜は全体として生命維持できなくなったようです・・・合掌。
そんな母が、自分で「やっちゃったわー。桜切るバカって、ほんとねー」と言っていました。昔の人にはおなじみの言葉かもしれません。
そうなんですね。人間とは愚かなもの。失敗から学ぶ寂しき生き物なのかもね。このサクラの行く末をしばし見ていきたいと思っています。
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