学名には japonica とあるけど、もとは中国のよう。
街路樹としてもときどき見掛けるし、庭木なんかとしてもよくある。
これがオレンジ色の実になって我々の口へと入る。
僕が小学生の頃は御近所のビワの木に登って、ムシャムシャと実を食べたものだ。
ところが、最近八百屋さんなんかで、箱に入ってうやうやしくセロハンなどにカバーされて「ン千円」なんて値札が付いているのを見ると、ギョッとしてしまう。
もっとビワは身近にあったはず。
あるいは、近所の柿の木になっていたカキを失敬して、オヤジにエラく怒られたりなんてのは良い思い出だし、それを通じてカキはこうやってなってるんだ、なんてことを知らず知らずの内に学習する。
ついでに、そこまでリスクを犯して手に入れたカキが「渋ガキ」だったりして、人生甘くない などと哲学的なこともカラダをもって学んだものだ。
このビワには細かい産毛のような毛がはえていて、剪定などの手入れをするときには、あたかもホコリのようにモウモウと毛が舞う。
マスクなどで口と鼻を覆うにこしたことはないが、それでも体質的に弱いと咳がとまらなくなるので御用心。
木そのものはとても硬くて、木刀など色々と使われているようだが、友人宅にあったスツールは黒光りしていてとてもステキだった。
1 件のコメント:
枇杷の花が冬に咲くとは知りませんでした。
房総半島、特に内房は名産地ではないでしょうか。数年前になりますが、初夏の頃、その辺りを車で走っていたときに、八百屋に並ぶ選定から漏れた、少し傷アリの枇杷を20個くらいドサッと袋詰めにして道ばたで売っていました。都内ではこういうお買い得に出会えないのが残念です。
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