スイセン Narcissus
今日はちょっと趣きを変えて。
春の訪れを知らせるスイセン。
なんだかなんでもかんでも「春の使者」になってしまうが、でもそうなんだから仕方がない。
ロンドン西郊外にある、キューガーデン(Royal Botanic Gardens, Kew)のブロードウォーク(Broad Walk)は約400メートルあり、この道路の両側にはスイセンがびっしりと咲き、さながらカーペットのようである。
壮観。
スイセン以外にも、スノードロップ、クロッカス、ブルーベルなどの球根類が順繰りに咲いていく。
スイセンの学名は Narcissus で発音すると「ナーシサス」(ナルシサス)となる。
なんかに似ていないか?
そう「ナルシスト」「ナルシズム」。
これには逸話がある。
ギリシア神話にでてくるのだが、もてる美少年の主人公の性格がよろしくなくて、言い寄ってきた女性をことごとく振ってしまう。
ついには恨みを買ってしまい、復讐の女神から制裁を受ける。
水面に写った自分自身に恋をしてしまい、成就しない恋に疲れ切って、ついには死んでしまう。
そして水辺に頭を垂れて咲くスイセンが成れの果てなのだ・・・。
自分に酔ってしまう、自分大好きな人をナルシストというのは、ここからきているのだ。
知ってた??
最初にこれを聞いたときは「へーーーっ」とやたら感心したものだ。
スイセンというと「水洗」トイレのようだが、
Narcissus というとちょっとはスイセンを見る目が変わりやしないだろうか?
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