日々好日
今週は植木屋さんをやっている。
お世話になっている親方のお手伝いだ。
植木屋をやって思うのは「やっぱり、好きだな、この仕事」ってこと。
朝のピリッとした空気のなか仕事を始めて、身体を動かして、10時のお茶、お昼、3時のお茶と規則正しく一日が過ぎる。
オフィスワークをしていても当然そうやって昼ごはんを食べたりはするけど、「時間だから食べる」ってカンジ。
でも植木屋をやっていると、カラダが欲している。
なので、例えそれがコンビニ弁当であってもビックリするくらい美味い。
特にイギリスから戻ってからは、こんな気の利いた弁当が500円で食えるのか、と感激したものだ。
サラリーマンを辞めて植木屋で修行を始めたころは、この地べたに座って弁当を食べるっていうのが、自分のなかではとても新鮮だった。
夏は木陰を探し、冬場は日向を探して弁当をつつく。
最近のように寒い日はどうしても早食いになってしまう。何故なら早く食べないと外気にさらされて弁当が冷えてしまうからだ。
まさに究極のアウトドア。
思えば、僕がまだ小さかった頃我家にも定期的に植木屋さんが来ていた。
お茶の時間など、彼らに混ぜてもらってオトナ気分を味わったものだが、とくに記憶に残っているのが彼らのお弁当。
新聞紙に真鍮のお弁当箱が包んであって、中は古典的な日の丸弁当。
すっごく美味しそうだった。
同じものを作ってくれと母にねだり、お昼時に職人さんたちと一緒に弁当をつついたことなど思い出す。
それから35年以上経って、僕は植木屋さんとして地べたに座って弁当をつついている。
<今日はベンチがありました>
2 件のコメント:
この職人ウエア+足袋姿を見るとホンとに職人やってるんだぁ~と斬新なショットです。
リアル・ガテンです。
でも、ときどきですよ。
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