便利な時代になったものである。
飛行機にては、自分の好きな映画を好きなときに好きな箇所から好きなだけ見ることができる。
新作、旧作それぞれあって、もちろん全部なんて観ることはできない。
今回シンガポールに出張して乗った飛行機の番組表をパラパラと見ていたらば、ある映画のタイトルに目が釘付けになった。
『Wood Job』(神去なあなあ日常)
ご存知ですか、この映画。
今年公開されたばかりの映画。
若者がふとしたきっかけで林業にハマっていくという映画。
ずっと気になっていながら、なかなか観る機会がなくて今に至ってしまった。
昨年、英国で木登りの資格を取ったけど、別に遊びのために資格を取ったわけではない。
より安全に樹上でさまざまな作業ができる技術を身につけたかったのだ。
かといって林業に特化しようというつもりもない。
普段、自分の仕事のなかで木に登って安全に作業できれば、ちょっとした可能性が広がるのは間違いない。
そして、木登りが純粋に好きだし、またチェーンソーを使って樹木剪定を行うことにも大きな興味を持っている。
常日頃から、街のどこかでチェーンソーの音がすれば、許す限りその音源を探ってその現場を探す。
そして誰が、どこで、何を相手に、どんな作業をしているのか、大いなる関心を持って見つめてしまう。
もう、これは性(さが)だと思うので仕方がない。
分かりやすく言えば「血が騒ぐ」のだ。
映画そのものは、分かりやすく、単純な内容で可もなく不可もなく楽しめたけど、一点、とても印象的だったシーンがある。
それは主人公の若い男の子が林業に対して興味もないのだけど、鍛えられた山の男がチェーンソーを使って大木を倒す様子を見て心が動かされていくという箇所。
実は自分にもまったく同じ経験があった。
キューガーデンで「木こりチーム」と過ごした期間に、幾つかの木を倒す仕事があった。
ベテランのスタッフが、スルスルと木に登って手際よく大きな木を伐採していく様子をみて、単純ながら「カッチョ良いなぁ・・・」と憧れたのが、木登りや、樹木に関する仕事に興味を深めたきっかけだったかもしれない。
今も相変わらず木登りへの関心は薄れないけど、日常の他の仕事で忙しかったり、またこの暑さで木登りどころではなかったりしたけど、また秋~冬に向けて季節が良くなったらば精力的に技術を磨いていきたいと思っている。
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