2014年1月8日水曜日

青ざめたポインセチア


引き続きちょっと悲しいポインセチアの話。

ポインセチアはクリスマスに引っ張り凧だけど、それはなんでだろう?

想像するに、色づいた葉(苞葉)が赤、もしくは白なので、どこかクリスマスを想起させるからだろう。

そう、ああやって色づいているのは花びら(花弁)ではなく、葉(苞葉)なんであります。

ポインセチアの花は、その色づいた苞葉の中心に小さく目立たず咲いている。

ポインセチアとはトウダイグサ科の低木であって、決して一年草ではない。

なのでちゃんと育てれば何年でも楽しめるのだ。

さらにちゃんと育てれば低木ってだけあって3メートル近くまで育つ。

じゃぁなんでクリスマスを過ぎると投売り状態なのか?

苞葉が白や赤に色づかせるのが、なかなか難しいからだろう。

ポインセチアは短日植物というもので、日の当たる時間を12時間以下に調整してやらないと花が咲かない。

そしてこの苞葉を色づかせるためには「短日処理」という作業が必要になる。

それはどういうものかというと、9月頃から40日間以上毎日17時~翌朝8時頃まで段ボール箱をかぶせるなどして遮光してやらないといけないのだ。

もちろん朝8時以降はダンボールを取り去って陽に当ててやらなければならない。

毎日夕方にダンボールをかぶせ、翌朝これをとる、という作業を1ヵ月以上も続けなくてはこういう色にならないのだ。

こんな面倒くさいことをちゃんとできる人がいったいどのくらいいるだろうか。

だからの投売りなんだろう、たぶん。

でも中には短日処理なんか関係無しで力技で色をつけているものもある。

青いポインセチア。

これは元が青いわけではなくて、青い着色スプレーをふりかけているだけのこと。

手で葉をこすると手が青くなる。

どうです、このケバケバしさ。

ときどきショッキングピンクに染められたプードルを見かけることがあるけど、なんか発想が似ている気がするなぁ。

僕は犬好きとしてまったく賛成できないけど。

さらに僕は植物好きとして青いスプレーをふりかけたポインセチアにも賛成しかねるなぁ

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